高齢者が多いタクシー業界ですが、「給料が少ない」「お客さんとのトラブルが耐えない」など、仕事に不満を持っている方が実はたくさんいらっしゃいます。
タクシー運転手と言っても、「都心部」で働くドライバーと、「地方」で働くドライバーだと、仕事の悩みは少し異なります。
都会のタクシーだと「忙しすぎる」「体力的にきつい」「お客とのトラブルが耐えない」などが主な悩み。しかし地方のタクシードライバーの場合は、「暇すぎる」「給料が安い」などが悩みとして多く挙がっています。
今回は都心と地方それぞれのタクシー運転手を辞めたいと感じる理由や、タクシーからのオススメの転職先などについてご紹介します。
目次
1,【都心編】タクシー運転手を辞めたいと感じる理由
2,【地方編】タクシー運転手を辞めたいと感じる理由
3,タクシードライバーに向いている人の特徴
4,タクシードライバーに向いていない人の特徴
5,タクシー運転手からオススメの転職先について
6,オススメ転職エージェント2社
7,まとめ
1,【都心編】タクシー運転手を辞めたいと感じる理由
まずは東京、大阪、名古屋など、日本の主要都市で働くタクシードライバーの悩みをご紹介します。
東京や大阪など人口が多いエリアのタクシー運転手は、「流し営業」と呼ばれる方法でお客さんを乗車させます。流し営業とは車で走りながら、歩いているお客さんを乗車させる方法です。
流し営業では、常にドライバーが運転している事になるため、長時間働いていると休めず非常に疲れます。
都心のタクシー運転手を辞めたい理由1:忙しすぎる
東京であれば、銀座、丸の内、新宿など人が多いエリアであれば、タクシーで流すだけでお客さんが乗車してくれます。特に週末やイベント時だと、人の行き来が増えるため、タクシーへの需要が高まります。
ドライバーは四六時中運転することになるため、精神的にも肉体的にも疲れます。都心部でタクシー運転手の仕事がきつい、辞めたいと感じるのは、やはり忙しすぎるから。
1日に何十人、何百人とお客さんを乗車させることになる為、都会のタクシードライバーは非常に疲れる仕事です。
都心のタクシー運転手を辞めたい理由2:理不尽なお客の相手に疲れる
これは都会でも田舎でも同じですが、酔っ払ったお客はタクシー運転手にも絡んでくる事があります。理不尽に切れられたり、ちゃんと道を支持しない、料金を安くしろとしつこい、などなど。
こういったお客の相手をするのは非常に疲れます。特に都心部では飲む人が多く、理不尽なお客が多い傾向があります。
できれば乗せないのが一番ですが、乗せるまではどんなお客か分からないのが辛いところ。
このような理不尽なお客を乗せても、やはり客商売なので耐えなければいけないし、多少のコミュニケーションが必要になります。
愛想を振りまいたり、悪くもないのに謝るのは精神的にもきついです。
都心のタクシー運転手を辞めたい理由3:腰が痛くなる
都会で働くタクシー運転手は、ずっと座りっぱなしです。忙しい時は車から降りられないので、人によっては腰を痛める方も多くいらっしゃいます。
特にタクシー運転手は年配の方が多く、腰を痛めた事例はたくさん耳にします。
都心のタクシー運転手を辞めたい理由4:勤務時間が長い
タクシー業界では基本的に、1日出勤して1日休むという勤務体制となります。隔日休みになりますが、1日の労働時間は朝7時~夜12時くらいと比較的長めです。
田舎であれば仕事中も休憩を取れるので楽ですが、都会のタクシー運転手は休憩が少なく「体がしんどい・・」と感じる人も多いです。
2,【地方編】タクシー運転手を辞めたいと感じる理由
続いては地方のタクシー運転手が、「仕事を辞めたい」と感じる理由についてご紹介します。
地方のタクシー運転手は、主に「付け待ち」と呼ばれる方法でお客さんを乗車させます。付け待ちとは、駅や商業施設などのタクシー乗り場で、お客さんが乗車してくるのを待つ方法。
付け待ちはお客さんが乗車するまで、待っている時間が長いです。車の中でテレビを見たり、寝てる事ができるため、体は休められます。
しかしその分給料に響くため、お金の面で不満が挙がることが多いです。
地方のタクシー運転手を辞めたい理由1:給料が安い
地方のタクシー運転手が一番問題視しているのは、「給料の安さ」でしょう。東京や大阪など都心部と違い、地方では思っているほどタクシーを利用する人がいません。
地方のドライバーであれば、割りと休憩時間も長く、ゆったり働けますがその分給料は安いです。私は田舎に住んでいますが、知り合いのタクシードライバーは月に10万~15万程度しか貰っていません。
歩合制なので給料が安定しないのもデメリットとなります。
年配の人が生活費としてもらうには良いかもしれませんが、家族を養うためには充分とは言えない金額です。
地方のタクシー運転手を辞めたい理由2:退屈
地方のタクシー運転手は、結構休んでいる時間が長いです。暇な時は1時間、2時間と車の中で過ごす事もザラにあります。
車の中ではテレビを見たり寝てるくらいしかすることがなく、非常に退屈な時間を過ごす事になります。都会では考えられませんが、田舎ではよくある光景です。
年配の方であれば良いかもしれませんが、働き盛りの若者だと、「仕事が退屈、辞めたい。」と感じる事があります。
3,タクシードライバーに向いている人の特徴
運転が好き!
タクシードライバーは休憩もありますが、朝から晩まで車を運転することになります。長時間運転するのが苦痛に感じない方であれば、タクシーの仕事は向いていると言えます。
反対に腰が痛くなってしまったり、運転していることにストレスを感じる方は、向いていないので運転手の仕事は止めておいたほうがいいです。
タクシードライバーは、1時間、2時間運転するのとは違い、朝から晩まで車の中で過ごすわけですから、やはり好き嫌いは分かれると思います。
休みがたくさん欲しい方
タクシードライバーの仕事は休みは多く貰えます。これは会社にもよるかもしれませんが、基本的には1日交替で働く事が多いです。
ちなみに私の場合は、朝8時~深夜12時くらいまで働いて、次の日は休みといった勤務体制です。1日置きに休みを貰えるので趣味や他の仕事をすることも可能です。
朝8時から深夜12時と聞くと勤務時間が長いので大変そうに感じますが、車の中で休憩している事も多いので、普通の仕事のようにずっと働きづめという感じではありません。
面倒な人間関係が嫌いな人
どの会社も同じですが、上司がいて同僚がいて部下がいます。もちろん取引先の人に頭を下げることもあるし、煩わしい人間関係がほとんどです・・
私も証券会社では上司や同僚との人間関係に非常に悩まされました。
当時監査役をしていたので、上司に同僚のことを”密告”するのが仕事でした。これが本当に辛い・・・
しかしタクシードライバーの仕事は、もちろん同僚や上司はいますが仕事においては口出しされません。自分のペースでお客さんを乗せて運転するだけです。
仕事の後に売上の話やお客さんの愚痴などは言いますが、本当にそれだけなのでドロドロした人間関係が皆無です。会社の人間関係に疲れてしまった人には、タクシードライバーの仕事はとってもオススメです!
自由に働きたい方
普通のサラリーマンは、平日の朝から夜までの時間を会社に拘束されます。しかしタクシードライバーは割と融通が利くので、自由に働きたい方にはオススメです。
タクシーの仕事は歩合制が多く、働かなければ給料も落ちますが会社側はそこまで口出ししません。
普通のサラリーマンのように給料が固定給の場合は、会社はお金を払っているので欠勤や早退にはうるさいです。しかし歩合制の仕事ですと、働かなければ給料が安くなるだけです。
1日交替で休みが取れるのも、自分の好きなことに時間を割けるので嬉しいですね。他の人と休みを変わったりして上手く調整すれば、好きな時に休めるのも魅力の1つです。
4,タクシードライバーに向いていない人の特徴
コミュニケーション力がない人
タクシーに乗ってくるお客さんには色々な人がいらっしゃいます。静かに乗っているサラリーマンの方もいれば、酔っ払っており必要以上に話しかけてくる人もいらっしゃいます。
お客さんから話しかけてくる場合は無視もできないので、やはり最低限度のコミュニケーション力は持っていないと辛いです。
営業のように絶対話さなければいけない訳ではないので、会話が上手くなくても大丈夫ですが、ある程度のコミュニケーション力は必要です。
キチンと固定給を受け取りたい方
タクシードライバーの仕事は、会社にもよりますが歩合制の所がほとんどです。私の会社の場合は、一応基本給が決まっており(かなり安いです)、そこから歩合制で給料を増やしていきます。
売上を会社と50:50で折半するので、売上の半分を歩合制で貰う形となります。1日6万円売り上げた場合は、半分の3万円が給料としてプラスされるといった感じですね。
ですので時期によって給料にはバラツキがあり、毎月安定することはありません。きちんと固定給として毎月決まった給料を貰いたい場合は、タクシーの仕事は向いていません。
不規則な生活が苦手な人
タクシードライバーの仕事は、1日置きに休みがありますが、朝から深夜まで働くので生活リズムはやや不規則になります。基本的に12時までには仕事が終って家に帰れますが、帰り際にお客さんが乗車してきたり、夜勤の場合は夜遅くまで帰れません。
深夜12時に自宅に帰れても、私の場合は気持ちが高ぶっておりすぐに寝付けませんね。大体1時間~2時間程度パソコンを見たり、お風呂に入ってから寝るようにしています。
ですので毎日深夜2時くらいに睡眠を取るので、普通のサラリーマンに比べるとやや不規則な生活になっていると思います。
世間体を気にする人
タクシードライバーの仕事はストレスがなく個人的にはオススメですが、やはり世間体はあまりよくありません。50歳、60歳とある程度年齢がいけば気になりませんが、30代や40代ですとあまり周囲の風当たりはよくないです。
とは言っても最初だけです。私の場合は証券会社からタクシードライバーでしたので、世間体に敏感になっていましたが、正直今はどうでもよくなっています。
やはり世間体なんかより、自分がいかに仕事へのストレスを溜めず楽しめるかが大切ですね。
方向音痴
ナビを使えばある程度は大丈夫ですが、それでも方向音痴な人ですとタクシーの仕事が向いていないと感じることは多いです。私は地理や方向感覚は強いほうなので、混んでいれば裏道を使ったりします。
方向音痴の方ですと、変に裏道に入ってしまうと迷ってしまい、逆にお客さんに怒られることになります。
「急いでいるから出来るだけ早く!」「信号ない道通って!」こういったお客さんからの要望もありますので、方向音痴の方は大変な場合もあります。
5,タクシー運転手からオススメの転職先について
続いては、タクシー運転手からのオススメの転職先についてご紹介します。タクシー運転手がきつい、辞めたいと感じている方は、是非参考にしてくださいね。
タクシー運転手からオススメの転職先1:長距離運転手
長距離運転手の仕事は、タクシードライバーより給料が高く安定しています。タクシーのように客商売ではないため、理不尽なお客の相手をする必要もなくなります。
ただし、ぶっ続けで長距離運転することになるので、そういった面ではタクシードライバーよりハードな一面もあります。
タクシー運転手からオススメの転職先2:配送のトラック運転手
体力に自信があるなら、配送トラックの運転手もいいですね。こちらも給料が高く安定しています。ただし荷物によっては重たい物もあるため、ある程度「体力」「腕力」が必要です。
若い方であれば配送トラックの運転手も良いと思います。
タクシー運転手からオススメの転職先3:バスの運転手
大型免許を取得すれば、バスの運転手にもなれます。幼稚園のバス、市営のバス、観光バスなど、様々な仕事が存在します。
バスの運転手は高齢の方でも活躍している仕事です。タクシードライバーのように、酔っ払いの相手をする必要もなく、給料も安定しているのでオススメ。
タクシー運転手からオススメの転職先4:シルバー人材
高齢の方あれば、シルバー人材で派遣の仕事を行うのもオススメです。シルバー人材は、60歳以上の高齢者が活躍できる職場です。
休みなども調整しやすく、体調に合わせて働けるのもお勧めポイント。
6,オススメ転職エージェント2社
転職エージェントとは、ネットを使って無料で利用できる転職サービス。全国の求人情報をネット上でチェックできるので、非常に便利でオススメです。
さらに転職エージェントでは、転職のアドバイザーに無料で仕事に関する相談が行えます。
「月収30万以上の仕事を探して欲しい!」「高齢者でも働ける仕事を探して欲しい。」など、希望の転職先を探してくれます。
おすすめ転職エージェント1:リクルートエージェント
・リクルートエージェント
リクルートエージェントは、100,000件以上の求人があると言われている転職エージェント。求人数がとにかく多く、担当者の当たり外れが少なく質が高いことも有名です。
転職に関するサポートも受けられますので、転職に不安を抱える人でも、安心して転職活動が行えます。
リクルートエージェントは大手企業のリクルートが運営している事もあり、様々な業種にコネクションを持っていることでも有名。他のエージェントでは取り扱っていない求人もありますので、是非無料登録を行い活用しましょう。
20年以上にわたって転職活動を支援しており、一人ひとりに合わせた転職のサポートを行ってくれます。
・業種全般取り扱いあり
・対応地域 全国
・種類 転職エージェント
おすすめ転職エージェント2:DODA(デューダ)
・dodaエージェントサービス
DODA(デューダ)は、業界でもシェア率が高い転職エージェント。こちらも全国展開しており、首都圏や地方の求人も豊富なので安心して転職活動が行えます。
リクルートエージェントと同等の求人数を誇っており、どのような職種にも強い転職エージェントです。
DODAは転職サポートにも定評があり、親切で親身に対応してくれるという口コミが多いです。丁寧なカウンセリングや転職者に合わせたサポート体制は、強い味方となり転職にも有利に働きます。
サポートが充実しているため、始めての転職エージェントの利用でもオススメできます。もちろん登録は無料で行えます。
・業種全般取り扱いあり
・対応地域 全国
・種類 転職エージェント
7,まとめ
以上です。今回は都心部と地方のそれぞれ、タクシー運転手を辞めたい理由についてご紹介しました。都心部と地方では同じタクシードライバーでも、抱えている悩みが異なります。
都心部だと給料は良いけど、仕事が忙しく大変で、お客さんとのトラブルも多いです。さらに四六時中運転する事になるので、非常に疲れが溜まります。
地方はゆったり働ける反面、やはり給料が安く生活するのがやっとになります。
都心部と地方ではタクシー運転手として働く、メリットデメリットが異なるため、働くならそういった面をしっかり理解しておきましょう、
もし自分にあっていないようであれば、転職エージェントを使い、他の職業への転職を考える必要があります。