投資というのは基本的にリスクを受け入れながら、リターンを取りにいくものです。特に初心者の頃は「絶対損はしたくない」「リスクなしで勝ちたい」など甘い考えで投資に臨むものです。
「100%投資で損をしない」といえる案件であれば詐欺です。しかし最小限のリスクで投資できるものもあります。
それがIPO(新規公開株)です。100%ではないですがうまくやれば、ほとんどの確率で勝つことができます。特に頭を使うわけでもなく、初心者にとっても始めやすい投資だと思います。
今回はIPO(新規公開株)についての説明や見解をブログにまとめてみます。
目次
1,IPO投資とは何?
2,IPO(新規公開株)は圧倒的に勝率が高い!
3,IPOの欠点は当選率の低さ
4,当選率を高める方法
5,まとめ
1,IPO投資とは何?
IPOとは新規公開株といい、上場前の株を抽選で購入することを差します。基本的に上場前の株は価格が安く設定されており、上場後に価格が上がる傾向があります。
投資家の間でも手堅い投資として人気があります。
売買方法としては抽選で当たった後に購入して、上場日に値段がついたら即売却というのが一般的な手法です。
上場日に欲を出して保有し続ければ、損失が出る可能性が高くなるのでオススメしません。稀に初値後も値段が上がりますが、確実に勝つことを考えるのであれば初値売りをしましょう。
2,IPO(新規公開株)は圧倒的に勝率が高い!
IPOが人気の理由は確率が高いからです。
直近でIPO投資株の10銘柄を表にしてみました。公募価格というのは購入時(抽選時)の値段で、初値というのは上場してすぐに売却したときの値段です。注目度というのは大手が業績、割安度、市場動向などから評価するものです。
ちなみにIPOの株は100株単位がほとんどなので、価格に×100した金額が利益となります。
デフェクトスタンダードであれば、2300円-1630円=670円(1株)×100=67,000円(利益)
となりますね。
上場日(注目度) | 銘柄 | 公募価格 | 初値 | 初値売却時の利益 |
8/31日 A | デフェクトスタンダード | 1,630円 | 2,300円 | 67,000円 |
7/28日 B | リファインバース | 1,700円 | 2,770円 | 107,000円 |
7/21日 B | インソース | 520円 | 810円 | 29,000円 |
7/21日 A | デュアルタップ | 1,1110円 | 2,520円 | 14,1000円 |
7/15日 C | LINE | 3,300円 | 4,900円 | 160,000円 |
7/1日 A | セラク | 1,500円 | 3,900円 | 240,000円 |
6/29日 C | ソラスト | 1,300円 | 1,222円 | -7,800円 |
6/29日 C | コメダHD | 1,960円 | 1,867円 | -9,300円 |
6/28日 B | ベガコーポレーション | 1,600円 | 2,000円 | 40,000円 |
こちらは10銘柄しかないのですが、ほとんどの割合で初値が上回っていますね。これだけの勝率があれば初心者でも安心して購入できそうです。
過去数年のデータを見ても、上記のように高い勝率がほとんどです。しかしたまに初値が下回っている場合があります。私の回避法ですが大手の注目度という項目を重要視しています。
S,A,Bであればエントリー、 C,Dであればスルーというスタンスです。過去のデータを見ると分かるのですが初値が下回っているのはほぼC,Dの銘柄なんですよね。
ここを回避しておけば確実ではないですが、ほとんどリスクをとらずに投資が可能です。
3,IPO(新規公開株)の欠点は当選率の低さ
ここまでIPO投資のメリットをお話しましたが、1点だけ欠点があります。それが当選率の低さです。宝くじのような低さではないのですが、中々当たらないです。
IPO投資は損が出にくい分人気の投資になります。ですのでどうしても抽選に応募が殺到し、当たりにくくなってしまいますね。
ただ手間といえば最初に証券会社に口座を開き、その後応募していくだけです。時間も掛からず投資できるので、トライする価値はあります。
中にはまだ一度も当たったことがない方や、年に数回程当たる方など様々な方がいます。しかしやり方次第では当選率を極限まで高めることも出来ますので、是非取り組みましょう。
4,当選率を高める方法
普通にIPO投資をやっていては中々当たりません。当選確率が低いことに間違いはないのですが、確率を高めることはできます。
証券会社は主幹事を狙うといい
IPOが決まるとまず、各証券会社に割り当てが始まります。
A証券会社(主幹事) 800株
B証券会社 100株
C証券会社 100株
上記のように主幹事に大きく割り当てられ、残りを各証券会社に配分されます。
主幹事を勤めた証券会社には大量配分されていますね。IPOの主幹事はネット証券より大手の証券会社(野村證券、SMBC、大和証券など)が勤めることが多いです。主幹事を狙ってIPO投資の抽選を行うといいですね。
店頭販売と抽選販売の比率
各証券会社に配分されたIPO株は、店頭販売とWEBでの抽選販売に割り振られます。
店頭販売は証券会社の営業マンによる裁量で販売されます。当然資金力のある人や、関係性の高い方が優遇されます。数百万程度の資金ではおそらく相手にされないです。
WEB販売は例外はありますが、コンピュータでの抽選となるので平等に振り分けられます。証券会社によって、店頭と抽選に分ける比率が違うので注意しましょう。
【各証券会社の抽選配分の割合】
・SMBC日興証券:WEB10% 店頭90%
・マネックス証券:WEB100% 店頭0%
・みずほ証券:WEB10% 店頭90%
大手の証券会社ですと、90%は店頭で販売しているということになります。ネット証券はやはりネットでの抽選配分が100%となっていますね。
大手の証券会社は抽選の配分は少なめですが、主幹事になりやすいので重要です。抽選販売が10%しかなくても、主幹事であれば抽選確率はネット証券より確実に高いです。
野村證券(主幹事) 株の配分数2000株 抽選配分200株(10%)店頭配分800株
マネックス 株の配分数100株 抽選配分100株(100%)店頭販売0株
とりあえず口座をたくさん持つ
基本的に一人につき1応募しかできません。ですので複数の口座を持っていれば、応募数を増やすことはできます。単純に5つの証券会社から応募すれば、5倍当選確率を高めることが出来ますね。
他にも口座を複数持つメリットとしては、主幹事に選ばれた証券会社から抽選できるようにしておくためです。主幹事はどこになるかわからないので、とりあえず大手と呼ばれる証券会社の口座はすべて開設しておきましょう。
家族と協力して口座を増やす方もいますね。一人1口座開設できるので、同じ証券会社に自分と奥さん名義で2口座もち、抽選をしている方もいます。
IPOのポイントを使う
SBI証券のIPOチャレンジポイント
SBI証券では落選するたびに貯まる「IPOチャレンジポイント」というものが存在します。一度落選すれば1ポイント貯まっていきます。定期的に応募していれば貯まっていくので、ここぞというときに使いましょう。
目安としては200ポイント~ぐらいあると当選しやすいと言われています。
大和証券のポイントシステム
大和証券にもポイント制度があり、大和証券の株主優待をGETすれば交換商品として2000ポイントもらえます。年に二回株主優待があるので、1年で4000ポイントもらえるようです。
ポイント | チャンス回数 |
10,000ポイント以上 | 10回 |
8,000ポイント以上 10,000ポイント未満 | 8回 |
6,000ポイント以上 8,000ポイント未満 | 6回 |
4,000ポイント以上 6,000ポイント未満 | 4回 |
2,000ポイント以上 4,000ポイント未満 | 3回 |
1,000ポイント以上 2,000ポイント未満 | 2回 |
1,000ポイント未満 | 1回 |
5,まとめ
IPO投資はリスクは少ないけど、抽選の確率が低いです。しかし口座開設をすれば、暇な時にネット上で応募をすればいいだけです。とっても簡単ですね。
過去の事例で、1発で100万の利益なども出ているようです。当選確率がどの程度のものか分かりませんが、やってみる価値はあります。私も最近始めたので、また経過をお知らせしたいと思います。
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