大手ショッピングモールといえば、楽天,Amazon,ヤフーショッピングが挙がりますよね。これからネットショップ出店を考えているのであれば、これらのモールの違いを比較することはとても大切。それぞれの手数料や費用などを交えて、現役店長がオススメのモールをご紹介いたします!
1,モールの規模や出店店舗数、ユーザーについて
まずはモールの「出店者数」や「ユーザーの数」などをそれぞれご紹介していきます。出店者数が多ければ「ライバルが多い」ということになりますし、ユーザー数が多ければ「購入してくれる人が多い」となるのでチャンスが高いということになりますね。
売上シェア率,流通額,月間利用者数,出店店舗数
【ネットショップ売上シェア率】
・楽天 20.1%
・Amazon 20.2%
・ヤフーショッピング 8.9%
日本でのこれら大手3社の売上シェア率は、2017年段階ではAmazonが一位、続いて楽天という形になります。Amazonと楽天ではほんとどシェア率に差はないのですが、ヤフーショッピングについてはやや2社に比べ劣っている状況ですね。
【各モールの流通額】
・楽天 約3兆
・Amazon 1.8兆円(専門家の予想)
・ヤフーショッピング 9562億円
アマゾンに関しては流通額を開示していないので、専門家の予想となっています。こちらは2016年段階での予想ですが、サイトによっては書かれていることがバラバラなので、確かな情報とは言えません。ただし大まかな流通額で言えば、1位が「楽天」、2位が「Amazon」、3位が「ヤフーショッピング」ということだけは分かります。
【月間利用者数】
・楽天 3,181万人
・Amazon 3,339万人
・ヤフーショッピング 1,876万人
各モールの登録者数は見つからなかったので、代わりに月間利用者数を記載します。やはり楽天、アマゾンが利用者数が多いですね。ヤフーショッピングはやや少なめです。
【各モールの出店店舗数】
・楽天 4万4602店舗
・Amazon 約18万店舗
・ヤフーショッピング 51万店舗
ヤフーショッピングに出店している出店店舗数は、51万店舗ありますので断トツで多いです。(※アマゾンに関しては2015年度のみの情報しか調べられませんでした。)
出店店舗数が多いのは、どちらかというとマイナス要素が強いです。お店が多いから賑わっているようにも感じますが、実際には「ライバル店が多い」ということになりますので、自分たちの商品が埋もれやしくなります。
ヤフーはネットショップの無料化を始めて、一気に出店者数が倍増しました。そのせいで商品数や出店者が増え続け、既存店舗からするとかなり迷惑です。
当店もヤフーでは無料化を皮切りに、どんどん売上が落ちていき、現在では全盛期の10分の1近くまで売上が落ち込んでいます。
ライバルが少なく、ユーザー数が多いモールが売れる
簡単にまとめますと、ライバル店が少なくユーザー数が多いショッピングモールは売れやすいです。今だに楽天が一番売れるといわれているのも、出店店舗数は4万店舗と控えめなのに対して、ユーザー数やシェア率はアマゾンに続いてトップクラスなのが要因の1つでしょう。
2,それぞれの費用・手数料の違いは?
次に、楽天,Amazon,ヤフーショッピングの3社でネットショップを開業・運営する場合の費用や手数料についてご紹介します。
出店初期費用
・楽天 6万円
・Amazon 無料
・ヤフーショッピング 無料
ヤフーショッピングは無料化を行ってからは、初期費用は0円に、アマゾンはもともと初期費用は掛かりません。この3社で言えば、楽天のみが6万円費用が掛かるよう設定されています。
月額費用
【楽天】がんばれプラン/19500円 スタンダード/50000円 メガショップ/100000円
【Amazon】大口出品/4900円 小口出品/無料
【ヤフーショッピング 】無料
3社の月額手数料を比較すると、楽天は飛びぬけて割高ですね。ヤフーにいたっては無料だし、アマゾンでも大口出品で4,900円しか掛かりません。
これからネットショッピングを始める人にとっては、初期費用が安いモールはリスクもないので始めやすいですね。
売上手数料
・楽天 3.5%~7%
・Amazon 10%~15%
・ヤフーショッピング 無料
売上手数料も3社で大きな違いがあります。楽天は新規出店者の場合、5%~7%と考えておいた方がいいですね。こう見るとアマゾンの売上手数料が圧倒的に大きいです。
ヤフーにいたってはここでも無料となっています。
ポイント原資
・楽天 1%
・Amazon 0%
・ヤフーショッピング 2.5%
ショッピングモールに出店すると、「ポイント原資」が手数料として掛かってきます。これはお客さんに付与するモールのポイントですね。
楽天では最低1%は付与しなくてはいけないです。アマゾンではポイント付与しなくてもOK、ヤフーでは2,5%最低付与しなくてはいけません。
ポイント付与率って見落としがちですが、こんなところでも毎月の手数料が変わってくるので注意しましょう。
費用や手数料のまとめ
全体の費用や手数料を見ても分かりますが、「楽天」はやはりお金がかかるモールです。逆にアマゾンやヤフーは費用面ではかなり抑えられます。
ただしネットショップの出店は売れなければ意味がありません。「安いから」というだけで出店を判断しないよう気をつけましょう。
3,広告について
どこのモールでも「広告」は集客ツールとして使われます。「ショッピングモールに出店しておけば何もしなくても売れる・・」昔はこのように言われていました。
しかし現在では最低限度の広告費は使わないと、いつまで経っても売れるようになりません。そこで次は楽天,Amazon,ヤフーショッピングの3社の広告についてまとめます。
楽天市場の広告
楽天市場では、当店でも毎月100万近く広告費を捻出していました。ちょっと出しすぎでしたが、やはり広告費を出せば出すだけ売上に繋がっていたんですよね。ですので当店は、広告のおかげで順調に売上を伸ばせていました。
ただしこれも数年前までの話です。次第に広告の費用対効果は薄れていき、ライバル店でも広告から撤退するお店が増えていきました。私も思うように広告での売上が伸びなくなってからは、楽天内での広告費は完全にストップしました。
楽天は検索結果で上位表示されていれば、それなりに売上は継続させられます。広告費を0円にしてもちろんガクッと売上は落ちましたが、検索からの流入のおかげである程度の売上は維持できています。
【楽天の広告の種類】
・通常の露出広告
・イベント時の露出広告
・CPC広告
・サーチワード広告
・メルマガ広告
楽天には上記のような広告が存在します。どれも高額なのですがオススメは「イベント露出広告」と「CPC広告」の2つですね。
露出広告とは楽天のトップページなどについている、画像の広告枠です。通常時とイベント時では広告の種類や価格帯も変わってきます。
【楽天露出広告】
例えばスーパーセールなどの楽天のイベント時に露出広告を出すと、普段より流入するお客さんの数も増えるし転換率も高い傾向があります。
こういった時に広告を出すと、売上が一日に集中して「ランキング」などに載せられる場合があります。
CPC広告は検索をかけたときに、検索上位に商品を表示する広告。お客さんがクリックすれば数十円費用が発生しますが、そこからの購入率も高く使っているお店は多いですね。
【楽天CPC広告】
「サーチワード広告」「通常の露出広告」「メルマガ広告」は昔は費用対効果がよかったのですが、最近はそこまで売れないので使うお店も減ってきています。
アマゾンの広告
アマゾンの広告はシンプルです。「スポンサープロダクト広告」と呼ばれる、類似商品を紹介する広告が主流となります。
例えばTシャツの商品ページに入ると、「この商品に関連するスポンサー プロダクト」という形でページ下部で他の商品も紹介されていますよね?
こちらも楽天のCPC広告と同じで、お客さんがクリックすることで広告費用が発生します。楽天のCPC単価に比べれば、単価が半分くらいで安いですが、個人的には最近調子が悪いように感じます。
ちなみにアマゾンでは売上手数料が15%(アパレルの場合)取られますさらに広告費をかけてしまうと、利益が出なくなるので注意が必要です。例えば広告費に15%使っただけでも、売上手数料と合わせると30%もの費用が発生してしまいます。
利益率が悪い商品であれば、かなり厳しいですよね・・・
ヤフーの広告
ヤフーでオススメの広告は、「アイテムマッチ」と「PRオプション」の主に2つです。
PRオプションでは1%~30%までの倍率をかけることができ、商品が売れた分だけ費用としてヤフー側に支払います。
1万円の商品に30%のPRオプションをかけていれば、3,000円広告費として支払う事になりますね。
この仕組みは実にヤフーらしいです。広告費をたくさん掛ければ上位表示されるので、いい商品というよりもお金さえ出せば検索結果で上位表示されてしまうのです。
厳密に言えば売れている商品とPRオプションを両方見て、検索結果を出すようにしています。
こちらはクリック型広告となっており、ユーザーが商品をクリックした段階で広告費が発生します。
「PRオプション」と「アイテムマッチ」で利益を気にせず広告費をバンバン支払えば、簡単に上位表示させることは可能です。
実際このようなやり方で売上を伸ばしている店舗も増えており、既存の”良い商品”を販売していたお店が売上を落としています。
4,その他モールの違いについて
モールの形態について
出店する前にモールの形態についても理解しておきましょう。まず楽天とヤフーショッピングは、大まかな形態はほとんど同じです。
トップページやカテゴリページを作り、モール内で集客して商品を売りリピーターを増やしていく、「店舗出店型モール」と呼ばれるものですね。
しかしアマゾンは少し形態が変わってきます。アマゾンにはトップページやカテゴリページの概念がなく、商品を出品していくだけの「商品出品型モール」と呼ばれるものです。
アマゾンではお店のトップページなどがないので、お客さんにネットショップとして認識してもらるのは困難です。「ブランド」や「商品単位」でアプローチはかけれますが、お店のファンになることはまずありません。
従って、「Amazon」と「ヤフーショッピング&楽天」では、販売の方法も大きく変わってきます。
モールでの売上の安定性
この三つで言えば、モールでの売上の安定性は断トツで楽天が一番です。ヤフーもアマゾンも共通して言えるのですが、何かのタイミングで売上が落ちると、一気に売上が崩れる傾向があります。
楽天は広告が影響して検索結果が動く心配も少なく、リピーターも増やせるので売上は安定感があります。
運営面
楽天,Amazon,ヤフーショッピングの運営方法には違いがあります。まず楽天やヤフーは「トップページ」から「カテゴリページ」まで作る必要があるので、運営するにはそれなりに時間や手間が掛かります。
しかしアマゾンは、商品を出品するだけですので片手間でも運営が可能。1人でネットショップを開業すると、楽に出店できるモールって助かりますよね。
運営面からいくと「アマゾン」は時間が掛からず楽です。
5,おすすめモールは?
費用面で余裕があるなら楽天市場がおすすめ!
楽天市場は一番売上が作りやすく、安定するのでオススメです。ただしネックとなるのは費用面ですね・・
私の知っているお店でも、ほとんどのショップが楽天市場が収益のメインとなっていることが多いです。アマゾンやヤフーは売上の補助程度に考えており、楽天をいかに伸ばすかを考えています。
今回紹介していない「プラン」も存在するので、興味があれば一度無料の資料請求を行い検討してみましょう。
アマゾンやヤフーショッピングは補助として使う
アマゾンとヤフーショッピングはどちらも「広告費」さえかけなければ、費用はかなり抑えて出店できます。ですので余裕があれば両方出店した方がいいです。
余裕が無い場合は「アマゾン」だけでもいいと思います。アマゾンは商品登録さえ行えば、販売できるので暇がある時に出品作業をしていきましょう。
アマゾン出店におすすめのサービス
アマゾンでの出店をお考えであれば、「アマゾンクリエイト」というサービスがオススメです。
アマゾンクリエイトを利用すれば、商品の撮影・画像加工・商品ページ作成・商品登録などを全て代行で行ってくれます。
・商品ページの作成(転換率を意識)
・商品画像の作成/5枚(魅力が伝わるように)
・商品名や説明文・各ワード構築(SEO対策)
・商品登録作業
アマゾンクリエイトで出来ることは上記のような事。
商品ページ作成では、アマゾンに精通したプロが「転換率」に意識してページづくりを行います。
商品画像は撮影~加工まですべて行ってくれるので、クオリティの高い画像制作をしてくれます。
商品名や説明文などは、Amazon独自検索エンジン「A10 (エーテン)」に沿ったワード構成を行うので、アマゾン内のSEO対策にも強いページに仕上がります。
「アマゾンの業務を委託したい!」
「売れる商品ページを作って欲しい!」
「見栄えの良いページを作りたい!」
「アマゾン内のSEO対策を任せたい。」
自社サイト構築サービスなら「スクエアオンラインストア」がオススメ!
・スクエアオンラインストア
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スクエアオンラインストアで掛かる費用は、売上に応じた「決済手数料3.6%」のみ!
さらに作成からオープンまで簡単な作業で行えるため、ネットショップ初心者でも簡単にお店を開けます。
6,まとめ
以上です。今回は楽天,Amazon,ヤフーショッピング出店の違いを比較検討しました。手数料や費用、ユーザー数に出店店舗数などモールによってもバラバラです。
これから出店を検討するのであれば、どのモールが適しているのかしっかり見極める必要があります。今回ご紹介したのは大手ショッピングモールですが、他にも出店できるモールはたくさん存在するので、一通りチェックしておくといいかもしれないですね。
・こちらの記事ではオススメのショッピングモールをご紹介しています。
【関連記事】・ネットショップ出店・開業!おすすめのモールは?楽天,yahoo,ワウマ,比較
・自社サイトで出店する場合のオススメカートは下記記事から。
【関連記事】・自社ネットショップ出店・開業!オススメショッピングカート12選比較!
・費用を抑えたいのであれば、無料の自社サイトを開業する方法もあります。
【関連記事】・無料でネットショップを開業!自社サイト、モールおすすめは?
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