日本の中小企業の会社では、家族経営の会社がたくさんあります。
家族経営の中小企業に勤めており、「ストレスでもう辞めたい・・・」このように感じている方も多いのではないでしょうか?
親族や身内側であれば、「出世が早い」「待遇がいい」などメリットが割りと多いのですが、働く従業員はそうでもありません。
普通の会社に比べて嫌な事や理不尽なことも多く、働くことで何かとストレスが溜まりやすいです。
今回は家族経営の会社で働くメリットやデメリット、家族経営の会社を辞める方法などについてご紹介します。
1,家族経営の会社の特徴
まずは家族経営の会社の特徴について見ていきましょう。
●親族が高給取り
●社員数が少ない
●ワンマン経営
●従業員は天国か地獄のどちらか
特徴1:親族が高給取り
まず家族経営の中小企業ですと、社長を含めその嫁、子供、親戚が「高給取り」であることがほとんどです。
私が知っている会社ですと、嫁に関してはほとんど会社にも出てこないのに、従業員より給料を貰っているような場所もあります。
他にも子供や親族には他の社員に比べて、最初から高い給料を渡しています。
当然真面目に働いている従業員からすれば納得できませんよね。
しかし中小企業では社長が絶対的な権力を握っており、誰も逆らえないのが現状です。
中には会社の不景気だということで従業員の給料を下げて、自分の親族への給料を上げている社長もいるそうです。
これでは一生懸命働いている従業員は、「仕事を辞めたい・・」と感じてしまいますね。
特徴3:社員数が少ない
家族経営の会社は中小企業がほとんどで、比較的小さな会社であることが多いです。
社員数も10人~30人規模となっており、重要なポジションは親族で固められています。
●取締役⇒社長の弟
●部長⇒親戚の甥
●専務⇒社長の息子
●会長⇒社長の父親
このようなイメージです。これも家族経営の会社のあるあるです。
特徴3:ワンマン経営
家族経営の会社では、基本的に社長が軸となったワンマン経営。
社長が会社の舵をとっており、社内でも絶対的な存在となっています。
中には「横柄な社長」や「独裁的な社長」もおり、従業員にとってストレスの原因となる場合があります。
特徴4:従業員は天国か地獄のどちらか
家族経営の会社では全ては社長の考え方次第となります。
社長が従業員も公平に扱ってくれるような人であれば、居心地がよく感じるでしょう。
しかし大抵の職場では、血の繋がっていない従業員よりも、親族や身内を大切にする事がほとんどです。
社長だって人間な訳ですから、やはり多少の「えこひいき」はしますよね。
社長の考え方1つで、職場が「天国」にもなるし「地獄」にもなる可能性があります。
2,働くメリット
続いては、家族経営の会社で働くメリットについてご紹介します。
家族経営の会社ではデメリットが多い印象ですが、職場によってはメリットもいくつか存在します。
●気に入られると待遇がいい
●何かと楽
●会社によっては大きな恩恵を受けられる
●業績が安定している
働くメリット1:気に入られると待遇がいい
家族経営の会社では、社長をはじめ役職のある親族に気に入られると待遇がよくなる事があります。
給与アップはもちろんですが、昇格も早く、重要なポジションにつくことも可能です。
ただしこれは社長や専務、部長などといった、ある程度権力がある人に気に入られる必要があります。
親族でも会計を任されている奥さんや、役職のない親族であれば、気に入られても出世に影響することはありません。
働くメリット2:何かと楽
仕事場にもよりますが、家族経営の中小企業はアットホームで楽な仕事場である事が多いです。
大企業のような変な規則やルールが少なく、伸び伸び働けるのも1つのメリットではないでしょうか?
「会社に来る時は制服着用」
「朝の朝礼は当番制」
大企業って上記のような面倒なルールが多いですよね。
しかし中小企業ではこういった無駄なことは省かれていることがあります。
働くメリット3:会社によっては大きな恩恵を受けられる
会社によっては社長が素晴らしい人で、従業員を手厚く待遇してくれる仕事場も存在します。
努力や頑張りを正当に評価してくれて、会社が成長すればボーナスや給料も上げてくれます。
こういった会社に入社できれば勝ち組です。
中小企業の場合は大企業以上に成長率が高く、一気に売上が伸びる事もあります。このような会社で働いていると、やりがいや給料などの面で大きな恩恵を受ける事ができます。
働くメリット4:業績が安定している
家族経営の会社では業績が安定している事が多いです。
もちろん職場によりますが親族で経営している分、「攻めの経営」ではなく「守りの経営」を行っている事がほとんど。
売上よりも利益を重要視しており、無駄な出費を抑えてしっかり利益を出しています。
何年も続いているような企業であれば、潤沢な資金が会社に残されている可能性が高いですね。
3,働くデメリット
続いては家族経営の会社で働くデメリットをご紹介します。
●意見が何も通らない
●ワンマン社長が多い
●休みが少ない
●仕事がつまらない
●人との交流が少ない
●仕事が忙しい
●立ち仕事が辛い
働くデメリット1:意見が何も通らない
家族経営の会社では、社長を中心に親族で仕事について決めていきます。
給与であったり会社のあり方、働き方などなど。
親族以外の従業員が何を言っても意見は通らないし、逆に面倒な事を言い出せば不当な扱いを受ける可能性だってあります。
「豪に入れば郷に従え」と言うことわざがありますが、まさにその通りです。
家族経営の会社に入ったなら、その一族に歯向かうことは何のメリットもありません。
仮に「会社をもっと良くしたい!」「働き易い環境にしたい!」などと目標を持っていても、親族に歯向かえばクビにされたり待遇が悪くなるだけです。
もし「会社に貢献したい!」「自分の主張を通したい!」と思うのでしたら、家族経営の仕事場は選ばないことです。
働くデメリット2:ワンマン社長が多い
先程も申しましたが、中小企業の家族経営の場合「ワンマン社長」が多いです。
大企業に比べて社長の権力が強く、誰も文句を言えません。
実際仕事も社長がほとんど回していることが多く、会社を1人で引っ張っている形になります。
社長の一言ですべて決まるので、ブラック企業になることもしばしば。
ワンマン社長の特徴については「職ピタ」のワンマン社長クズの記事も参考になります。
働くデメリット3:親族との待遇の違い
家族経営の会社では親族は待遇されますが、それ以外の従業員は普通に扱われます。
例えば親族であれば有給をすぐに取らせてもらえたり、外出の許可もすぐに下ります。
しかし従業員であれば、「旅行に行く」などの自己都合で有給をとるのは難しいです。
これは有給が取れないことではなく、親族の人間だけが自由に休みを取っていることにストレスが溜まります。
「何であの人は先週休み取れたのに自分は取らしてもらえないの?」
こういった不満が溜まりストレスが蓄積していきます。有給がとれないこと事態はどこの会社でもありえますが、親族との扱い方の違いに不満が溜まりストレスを溜める事がデメリットとなります。
働くデメリット4:一生平社員の可能性が高い
家族経営の会社では、「一生平社員の可能性が高い」といったデメリットがあります。
なぜかといいますと、1つの会社で役職を持つ人数は限られています。
当然親族がそのポジションを固めていくので、それ以外の従業員は平社員のままでいることが多いです。
「親族が退職するのを待つ」といった方法もありますが、次はその子供が入社してくる可能性も高く役職をもらうのは難しいです。
働くデメリット5:正当な評価を受けられない
普通の職場であれば、仕事で成果を出せば評価されますよね。
しかし家族経営の会社では「仕事ができる」というだけでは、正当に評価されて出世することは難しいです。
どちらかというと、社長やその親族に気に入られることの方が重要です。
どれだけ仕事ができても嫌われていれば、「ミスが多い」「挨拶がなっていない」などと難癖をつけられて、正当な評価を受ける事ができません。
逆に社長や親族に気に入られていると、「やる気がある」「将来性がある」などと言って、仕事がそこまで出来なくても出世したり昇給することがあります。
働くデメリット6:親族全員にゴマすりをしなければいけない
家族経営の会社にいると、基本的に親族全員にゴマすりをしなければいけません。
仮に社長に気に入られてても、その会社に勤める奥さんに嫌われていたら、いつクビになってもおかしくありません。
社長に好かれていても、社長の息子に嫌われていれば、これも立場的に辛いでしょう。
会社では社長が一番の権力者ですが、それ以外の親族の方にも発言力があります。
例えば社長の奥さんから「あの従業員が気に入らない。真面目に働かない。」などと告げ口されれば、出世は難しくなりますよね?
家族経営の会社では、どの親族も敵に回してはいけないのです。
働くデメリット7:不景気になると真っ先に解雇される
家族経営の会社は家族や親族を守ることを第一に考えています。もちろん素晴らしい社長であれば従業員のことも考えているかもしれませんが、やはり二の次になることは間違いないでしょう。
まずは家族や親族を守ろうとするので、不景気になり人員削減が必要になった時は仕事の出来る出来ない関係無しに、親族以外の血のつながりのない従業員がカットされていきます。
これは、実際私が働いていた会社でも行われていたので間違いありません。自分が重要なポジションについており、いくら仕事が出来るといっても、すぐに辞めさせれられます。
大企業であれば能力や適正、働きぶりなどを考慮してリストラしていくのでまだ納得できますよね。
4,家族経営でも社員数が多ければ問題ない
基本的に100人を超えるような会社であれば、家族経営だろうとあまり関係ありません。
社内における親族の割合が少なくなるので、従業員が影響を受ける事はほとんどないでしょう。
反対に10人程度の会社ですと、社内の半分が親族だったりするので、働いていも理不尽に感じる事が多いと思います。
少数であればあるほど家族経営の影響を受けやすいので注意しましょう。
家族経営の会社を避ける方法とは?
社員が少数の家族経営の会社はできれば避けたほうが良いです。やはり家族経営の会社は全体的に見てデメリットが多すぎます。
家族経営の会社に入社しないためには、まずは会社のホームページを見てみましょう。
家族経営であれば同じ苗字なので、「代表者」「取締役」などの苗字を見れば「家族経営なのか?そうでないのか?」がある程度分かります。併せて社員数などもチェックしておくと良いですね。
5,転職に対する知識をつけておく
今働いている家族経営の会社が順調で居心地がいいというのであれば、そのまま働いていも問題ないかと思います。不景気になればクビにされる可能性はありますが、それはどの会社でも同じ事です。
しかし不満が多く将来性がないと感じているならば、転職を考えてもいいかもしれません。家族経営の会社では不景気になれば、まずは血のつながりのない従業員がリストラされていきます。
そういった会社にいるだけでもリスクが高いので、今のうちに転職について知識を付けておきましょう。
転職エージェントに登録する
転職エージェントとは、登録をするだけで自分にあった就職先を紹介してくれるサービス。今すぐ転職しなくても、どういった仕事があるかチェックしておくだけで、いざという時の備えになります。
登録は無料ですので、どんな就職先があるのかまずは見ておきましょう。
おすすめ転職エージェント1:リクルートエージェント
・リクルートエージェント
リクルートエージェントは、100,000件以上の求人があると言われている転職エージェント。
求人数がとにかく多く、担当者の当たり外れが少なく、質が高いことでも有名です。
転職に関する様々なサポートを受けられるので、転職に不安を抱える人でも、安心して転職活動が行えます。
リクルートエージェントは大手企業のリクルートが運営している事もあり、様々な業種にコネクションを持っていることでも有名。
他のエージェントでは取り扱っていない求人もありますので、無料登録を行い活用しましょう。
リクルートエージェントを通じておよそ62.7%の人が、転職して年収アップに成功しています。
・業種全般取り扱いあり
・対応地域 全国
・種類 転職エージェント
6,退職できない場合はどうする?
家族経営の会社では社長がワンマンで、仕事を辞めたくても辞められない人が多いです。
そんな時は「退職代行サービス」を使うのがオススメです。
退職代行サービスを使えば、代行スタッフが会社に直接連絡を取り、退職の意向を伝えてくれます。
自分で退職を告げる必要がないため、気分的にも楽に辞められます。
オススメの退職代行サービス1:汐留パートナーズ法律事務所
汐留パートナーズ法律事務所は、弁護士が直接対応する「退職代行サービス」なので法律面でも安心です。
民間の代行サービスに任せると、後々問題になるケースがあります。
会社側が納得してくれなかったり、最悪の場合は「訴訟」を引き起こされるケースも。
汐留パートナーズ法律事務所では最初から最後まで弁護士が対応してくれるので、トラブルに巻き込まれる心配がありません。
相談は無料で、代行サービスの価格は54,000円です。
オススメの退職代行サービス2:退職代行Jobs
退職代行Jobsを使えば、会社への出社や連絡が一切不要で退職を行ってくれます。
退職代行に掛かる費用は、29,800円。
正社員・契約社員・パート・アルバイトなど全て同じ料金で請け負ってくれます。
退職代行利用者への無料カウンセリングを実施しており、専門家から話を聞くことが可能です。
価格は安いですが弁護士が対応するわけではないので、訴訟を起こされた場合手助けはしてもらえません。
7,まとめ
以上です。今回は家族経営の特徴や、働くメリット・デメリットについてまとめました。
家族経営の会社で働いている人の中には「仕事を辞めたい・・・」と感じている人も少なくありません。
社長やその親族と仲良くやっていけているのであれば問題ありませんが、大抵は何かかしらトラブルを抱えています。
そういった場合は無理して仕事を続けるのでなく、転職エージェントを使っていい就職先がないかチェックしてみるのがオススメ。
転職エージェントを使うだけでしたら、今の仕事を辞める必要もないしリスクはありません。