「ネットショップで売られている商品は、店頭で並んでいる商品に比べて安いのは何故だろう・・?」このような疑問を持った事はありませんか?
ネット上で販売されている商品は、「日用品」「衣類」「電化製品」など、とにかく価格が安い商品が多く販売されています。
最近では楽天やアマゾンなどのショッピングモールでも、「価格順」に見る事ができるため、最安値の商品を見つけるのも簡単になりましたよね。
私はネットショップを8年以上運営しているので、何故安いのか理由が分かります。しかしネットショップの事情を、全然知らないお客さんからすれば、「なんでこんなに安いの?」「安いけど商品は大丈夫なの?」このような疑問を持つのは当たり前です。
今回は、ネットショップ(通販)の商品価格が安い理由についてご紹介します。
目次
1,ネットでは価格勝負をしているから
2,仕入原価を落とせているから
3,小売ではなくメーカーが直販しているから
4,ネットショップは経費が少ないから
5,露出のためにネットショップ側が赤字で販売しているから
6,在庫を持たなくても良いから
7,思っている以上に送料が安いから
8,ネットショップ(通販)の商品価格が安い理由のまとめ
1,ネットでは価格勝負をしているから
ネットショップ(通販)の商品価格が安い理由の1つに、「価格競争」が挙げられます。インターネットではお店同士の価格を見比べる事ができるため、リアル店舗に比べて価格競争に陥りやすいです。
ネットでは安い商品が売れるという鉄則があるため、どうしてもお店側はギリギリまで価格を落とす必要があるのです。
例えば「水」「電化製品」などの型番製品は、ユーザーはより安い商品を選びますよね。衣類や雑貨などであっても、少しくらいデザインが違ったとしても、できるだけ「安い商品」を選びます。
リアルショップでは他の店舗とわざわざ比べないため、必要以上に価格を安く設定する必要がありません。安くしなくても、ある程度お買い得であればユーザーは購入してくれますからね。
しかしネットでは安い商品が売れていくので、どうしてもお店側は赤字ギリギリの価格で、ライバル店に負けないように販売しています。
2,仕入原価を落とせているから
基本的に仕入原価を落とせれば、商品をお客さんに安く提供できるようになります。仕入原価を落とす方法には色々ありますが、一般的に使われているのは下の二つの方法です。
ネットショップではこのような方法で、仕入原価を落としているショップが非常に多いです。
●大量仕入れで落とす
●直販ルートで落とす
商品は仕入れのロット数によって、仕入れ価格が変わります。一つの商品を大量に仕入れれば、商品あたりの単価を落とす事が可能です。
実際にネットショップでは、このような仕入れを行っている小売業者が多く、人気の商品は大量に仕入れて原価を落とすことで、お客さんに安く販売しています。
それと仕入れの中間業者をできるだけ減らすのも大切です。仕入れを直接「メーカー」や「ブランド」から行えば、中間マージンがなくなるので、その分安く仕入れる事ができます。
商品を仕入れる場合、実は仕入れルートには色々なルートがあります。メーカーやブランドから直接仕入れる事もあれば、「問屋」「卸業者」などを間に挟み、仕入れている場合もあります。これはお店によって様々。
安く仕入れるためには、メーカーと直接取引する事が大切です。
3,小売ではなくメーカーが直販しているから
リアルショップではあまり聞きませんが、ネットショップではメーカー側がお客さんに直販している事が多いです。
メーカーがリアルショップで販売するのは、実際にお店を持たなければいけないのでリスクがあります。しかしネットでの販売であれば、手軽に行えるため、最近ではメーカーが製造から販売まで行うケースが増えてきました。
私はアパレルのネットショップを運営しているのですが、実際にメーカーが直接ネットショップで販売しているのを度々見かけます。
私たちのような「メーカーの商品を仕入れて販売する小売業者」からすれば、正直たまったものではありません・・・。
メーカーが直接販売する場合、基本的に小売業者より安い値段で販売しています。お客さんは当然そちらに流れていきます。
4,ネットショップは経費が少ないから
商品販売までに掛かる経費が安ければ、商品を安く販売する事ができます。
ネットショップは実店舗に比べて、お店の運営でかかる「経費」が少ないと言われています。
例えば「人件費」「家賃」「流通費用」「中間マージン」「その他の備品代」などなど。実店舗の場合は、ネットショップでは掛からない経費が多く存在するため、どうしても販売価格が高くなります。
特に実店舗では「家賃」が非常に高く、さらに人をたくさん雇う必要があるため、この二つだけで大きな経費が掛かってしまいます。
しかしネットショップであれば、出店費用は必要ですが大した金額ではありません。最近では無料で出店できる場所も増えているし、高いと言われている楽天でも月々2万円くらいで済みます。
あと人件費ですが、ネットショップは一人で複数店舗運営する事も可能です。しかし実店舗では一つのショップに必ず一人~二人は必要だし、他の作業を並行して進める事ができません。
もちろんネットショップにも「送料」「広告費」など、実店舗とは違った費用は発生しますが、売上に応じてコントロールできるため、そこまで大きな負担にはなりません。
5,露出のためにネットショップ側が赤字で販売しているから
中には商品を露出するために、一部の商品を赤字覚悟で販売しているお店もあります。「何のためにそんなことするの?」このような声もあるかと思いますが、実はこれも立派な「戦略」です。
一部の商品(人気のある物)を赤字で販売すると、他のお店よりも安い「最安値」の価格で販売できます。ネット上では価格で見比べる事ができるため、最安値の商品というだけでお客さんの流入が一気に増えます。
特に楽天なんかでは「ランキング」があるので、そこに載るだけでアクセスが倍になったりします。
そこから他の商品を販売したり、露出を増やして新規顧客を集める事ができるため、結果として商品単体では赤字でもお店には大きな利益をもたらしてくれます。
6,在庫を持たなくても良いから
ネットショップの中には、在庫を持たずに運営を行っているショップも存在します。在庫を持たずに販売するとはどういうことなのか・・・?
実店舗では実際に商品を並べて、お客さんが手に取って購入しますよね?しかしネットの世界では「商品画像」「商品説明」だけで購入まで促す事が可能です。
ですので一部のショップでは「商品画像」「商品説明」をメーカーが準備した物を使い、実際に商品が売れてから「仕入れ・発送」を行う場合があります。
このような販売方法を取れば、余計な仕入れを行わなくて済むため「資金」に余裕が生まれます。ギリギリの利益で販売できるため、安く商品を提供できるようになります。
思っている以上に送料が安いから
ネットショップでネックとなっているのが「送料」です。なぜ送料込みであんなに安く商品を販売できるのか、気になっている方も多いと思います。
まず一つ言える事は、ネットショップで商品を発送するときの「送料」は、一般ユーザーが宅配業者から提示されている「送料」とは全く別物だと言う事。一般的に宅配業者を利用して荷物を発送するとき、一個あたり「700円~900円」くらい掛かりますよね?
しかしネットショップの場合は、「400円~500円」くらいで済みます。ショップの規模や使う配送業者によっても変わりますが、一時は300円台で配送をしていたお店も存在します。
これだけ送料を安くできるのは、配送量が多いため、送料自体を宅配業者に値下げしてもらっているからです。
さらに言うと、お店によってはお客さんから「送料600円」回収しておきながら、実際には配送業者に「400円」しか払っていない、なんてショップもあります。
ようするに、送料だけで200円も特している訳です。
他にもメール便などを使い安く配送するなどして、安く配送しているショップも存在します。
8,ネットショップ(通販)の商品価格が安い理由のまとめ
以上です。今回は、ネットショップ(通販)の商品価格が安い理由についてご紹介しました。ネットショップでは様々な要因が重なり、低価格で商品を販売する事が実現できています。
「商品は大丈夫?」「安心して購入できる?」このように心配する方も中にはいらっしゃいますが、基本的には安心して購入しても大丈夫です。海外のサイトや個人のお店、何も情報が記載されていないようなお店は危険ですが、それ以外であればOKです!
通販は年々盛り上がりを見せており、これからも安くてよい商品がどんどん販売されていくでしょう。
上手くネットショップを利用して、これからも商品を安く購入していきましょう!
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