「社長」という響きに憧れて、実際に会社を立ち上げる人は大勢いらっしゃいます。しかしほとんどの人は、途中で挫折したり、倒産せざる負えない状況に追い込まれてしまいます。
ちなみに創業してから10年後に会社が残っているのは、全体の3%程度と言われています。
ようするに97%の会社は、創業して10年以内に倒産しているという事になります。実際に私も会社を創業して、8年くらい経ちますが、これまでに「社長を辞めたい!」と感じる時は何度もありました。
現在は1人社長で自由に楽しくやっていますが、一時は社員を抱え、社長業というもの自体が嫌になっていました。
今回の記事は私の実経験を元に書いています。社員が数百名いる大きな会社の社長の話ではなく、社員数名の小規模な会社の話しです。
小さい会社の社長であれば、参考になる事も多いかと思います!
目次
1,社長を辞めたいと感じる理由について
2,社長を辞めたい場合の対処法3つ
3,本気で辛いなら、社長業を続けるべきではない!
4,会社員に戻るなら転職エージェントを使ってみよう
5,社長を辞めたい時の対処法のまとめ
まず簡単に私の自己紹介から。
私はネットショップを個人でスタートさせて、社員4名の小さな会社を経営しておりました。年商で1億円程度の本当に小さい零細企業です。「会社を大きくしたい!」という思いが強く、当時はがむしゃらに頑張っていました。
そんな中で感じたのが、「自分には社長業は向いていないのではないか・・・?」という疑問。
昔から人をまとめるというよりは、むしろ1人が好きな一匹狼タイプでした。人と接するのがあまり得意でなく、社長業のような人をマネージメントするような力は一切ありませんでした。
社員を抱えるようになると、少しずつ自分の限界を知るようになり、「社長を辞めたい・・」「人のマネジメントは自分には無理」このように考えるようになりました。
現在は従業員なしで、会社を1人で運営しています。自分の時間があるし、お金にも少しずつ余裕が出てきたので、今はとても幸せです。
1,社長を辞めたいと感じる理由について
まずは一般的に言われている、「社長を辞めたい」と感じる理由をいくつかご紹介します。社長を辞めたくなる理由には以下のようなものが存在します。
●会社の業績が悪い、資金繰りが厳しい
●社員のマネージメントが大変
●仕事量が多すぎる
●自由がない
●仕事のプレッシャー、重圧
社長を辞めたい理由1:会社の業績が悪い、資金繰りが厳しい
社長業をやっており、もっとも辛く仕事を辞めたくなるのは「仕事の業績が悪い時」です。会社自体の業績が悪いと、資金繰りが厳しくなり、毎日胃がキリキリする状態が続きます。
「今月、従業員の給料は払えるか?」「取引先への支払いは行えるか?」こういったお金の面での苦労ですね。
仕事を軌道に乗せるまではもちろんだし、軌道に乗せてからも数字が伸び悩む時があります。このような時期は毎日資金繰りに悩まされます。
私の場合「小売業」でしたので、利益率が悪く、特に資金繰りには苦労しました。
社長を辞めたい理由2:社員のマネージメントが大変
社長は社員のマネージメントも行う必要があります。業績が良くないのに「給料を上げてくれ!」という社員の対応、遅刻ばかりする社員への注意、その他社員の悩みや愚痴を聞いてあげる、などなど。
マネージメント力のある社長であれば、難なくこなせるのかもしれません。しかし私の場合は人付き合い自体が得意でないため、社員をマネージメントするのに疲れてしまいました・・・。
社長を辞めたい理由3:仕事量が多すぎる
社長業はとっても大変です。椅子に座って仕事を全部部下に任せられるのは、成長して体勢が整えられた大企業の社長だけです。社員数名の零細企業の社長であれば、自分で出来る仕事は全て自分自身で行わなければいけません。
本業はもちろんですが、事務作業や雑務も全て社長である自分が行います。その上、社員のマネージメントや売上を伸ばす事を考えていたら、時間がいくらあっても足りません。
零細企業の社長は、本当に忙しいです・・・。
社長を辞めたい理由4:自由がない
社長って思っているほど自由な時間がありません。
私も以前は「社長になれば、自由に出かけられる。」「好きな時に旅行にいける!」なんて考えていましたが、実際にはやる事が多く、それどころではありません。
さらに従業員からの「視線」も気になる為、自分だけ仕事を休んで遊んでいる訳にはいかないんですよね。
気を使いすぎなのかもしれませんが、私の場合は新婚旅行で2週間休むだけでも、社員からの視線が非常に気になりました。
社長を辞めたい理由5:仕事のプレッシャー、重圧
小さな会社では、社長の努力が会社の業績に直結します。社長が頑張らなければ、会社が倒産するのは間違いありません。
ようするに社長である自分自身の手に、「従業員」「従業員の家族」「自分の家族」の生活が全て掛かっているという事。これは相当なプレッシャーです。
他にも様々な会社と取引をしたり、銀行での借り入れなど、社長は普通の会社員に比べて、責任の大きな仕事をこなさなければいけません。
こういったプレッシャーや重圧に押しつぶされて、社長業を辞める方も多くいらっしゃいます。
2,社長を辞めたい場合の対処法3つ
社長が辛くて辞めたい場合、とるべき対処法は3つあります。
●社長業を辞めて普通の仕事を探す
●社長業を他の人に任せる
●一人社長になる
基本的にはこの3つがオススメ。社長の仕事を無理して続けると、必ず体を壊すか精神的にやられます。社長業はそれくらい大変な仕事です。本当に辛いなら今の状況を変える必要があります。
社長を辞めたい場合の対処法1:社長業を辞めて普通の仕事を探す
「社長業を辞めて普通の仕事を探す」これがもっとも楽で、プレッシャーやストレスからすぐに解放される方法。ようするに普通の会社員に戻るという事ですね。
会社員に戻れば「売上を伸ばさなければいけない!」「お金が支払えない!」「従業員のマネージメントを行わなければいけない!」こういったストレスから解放されます。
やはり人を雇って仕事をするよりも、人から雇われた方が気持ちは楽です。
社長を辞めたい場合の対処法2:社長業を他の人に任せる
社長業が辛いと感じるのであれば、その仕事を他の人に任せる事もできます。仕事を任せられそうな人を見つけて、自分は社長業から退くという事ですね。
これには「人を見る力」が必要になります。力のある人を見つけられれば、自分で社長業をやる以上に成功できる可能性があります。これが出来る人が、何だかんだ一番会社経営に向いてるのかも知れません。
社長を辞めたい場合の対処法3:一人社長になる
ちなみに私が選択したのはこれです。会社は潰さずに存続させ、人を雇わなくて良い仕事にシフトチェンジしました。
ネットショップで利益を出そうと思うと社員が必要ですが、ブログやアフィリエイトであれば個人でも稼ぐ事は可能です。
私の場合は従業員がいなくなってからは、ネットショップは在庫処分程度に考えて、ブログに力を注ぎました。
結果としてネットショップ時代以上に稼げるようになりました。インターネットを使えば、一人でも中小企業並に稼ぐ事ができます。一人であれば人間関係に悩まされないし、社員のマネージメントも必要ありません。
3,本気で辛いなら、社長業を続けるべきではない!
本気で社長を辞めたいと感じているならば、無理して続けるべきではありません。
従業員を雇ってしまっていると、確かに簡単に社長を辞める事はできません。しかしそんな状態で仕事を続けていても、遅かれ早かれ仕事がダメになるか、自分自信がまいってしまうだけです。
⇒一人社長がオススメ
【社長の仕事自体が嫌い】
⇒普通の会社員に戻りましょう
【仕事は嫌い、だけど従業員のマネジメントは好き】
⇒社長職を誰かに任せましょう
私の場合は一番上に該当したので、一人社長として仕事を続けています。自分の性格を理解して、どの道に進むのか決めてください。
4,会社員に戻るなら転職エージェントを使ってみよう
社長業に向かない人は続けても辛いだけです。普通の会社員に戻り、企業で活躍したほうが、よっぽど幸せになれます!
会社員に戻ろうと考えているのであれば、「転職エージェント」の利用をオススメします。
転職エージェントを使えば、全国の優良求人をチェックできます。自分に合った仕事を探したいなら、是非利用してみてください。
続いては私がオススメする転職エージェントをご紹介します。どのサービスも大手が運営しているので、信頼と実績があり安心して利用できます。
簡単な無料登録を行うだけで、すぐに利用できるようになります。
おすすめ転職エージェント1:リクルートエージェント
・リクルートエージェント
リクルートエージェントは、100,000件以上の求人があると言われている転職エージェント。求人数がとにかく多く、担当者の当たり外れが少なく質が高いことも有名です。
転職に関するサポートも受けられますので、転職に不安を抱える人でも、安心して転職活動が行えます。
リクルートエージェントは大手企業のリクルートが運営している事もあり、様々な業種にコネクションを持っていることでも有名。他のエージェントでは取り扱っていない求人もありますので、是非無料登録を行い活用しましょう。
20年以上にわたって転職活動を支援しており、一人ひとりに合わせた転職のサポートを行ってくれます。
・業種全般取り扱いあり
・対応地域 全国
・種類 転職エージェント
おすすめ転職エージェント2:DODA(デューダ)
・dodaエージェントサービス
DODA(デューダ)は、業界でもシェア率が高い転職エージェント。こちらも全国展開しており、首都圏や地方の求人も豊富なので安心して転職活動が行えます。
リクルートエージェントと同等の求人数を誇っており、どのような職種にも強い転職エージェントです。
DODAは転職サポートにも定評があり、親切で親身に対応してくれるという口コミが多いです。丁寧なカウンセリングや転職者に合わせたサポート体制は、強い味方となり転職にも有利に働きます。
サポートが充実しているため、始めての転職エージェントの利用でもオススメできます。もちろん登録は無料で行えます。
・業種全般取り扱いあり
・対応地域 全国
・種類 転職エージェント
5,社長を辞めたい時の対処法のまとめ
以上です。今回は「社長を辞めたい!」と感じた場合に、とるべき対処法についてご紹介しました。実際に私も社員を抱えている時は、プレッシャーや社員のマネージメントに疲れ果てていました。
そんな時に私が取った行動は、一人社長で仕事を続けていく道。
私の場合、人のマネージメントは苦手ですが、会社の売上を伸ばすのは好きでした。ですので結果として一人社長になって良かったと思っています。
社長業が嫌になった場合は、自分の向き不向きを理解して道を決める必要があります。従業員のマネージメントが得意なのであれば、本業は別の人に任せても全然OKです。
売上を伸ばす事も、人のマネージメントも苦手で、社長職自体が嫌になっているのであれば、普通の会社員に戻るのが楽なのでオススメです。
自分の得意、不得意や性格を理解して、これからの道を考えてください。