ネットショップを無料で出店できるとして知られているBASE。出店者にとっては費用が掛からず嬉しいですが、その反面メリットやデメリットが気になりますよね。今回はBASE出店で得られる、メリットとデメリットについて解説したいと思います。
1,BASE(ベイス)とは?
BASE(ベイス)とは無料で自社のネットショップを作れるサービス。現在はBASEを使って、40万店舗以上が出店・開業しており、今後ますます期待されるサービスと言えます。
「30秒でネットショップをオープンできる」と言われており、PCに詳しくない方やネットショップ初心者であっても安心して出店・開業できるサービスとなっています。
2,BASE出店のメリット
BASEで出店すると、様々なメリットが受けられます。それでは順に見ていきましょう。
初期費用・月額手数料が無料!
通常のネットショップ、例えば「カラーミーショップ」「メイクショップ」などは、初期費用と月額手数料が掛かります。しかしBASEは「出店無料」と謳っているだけあり、初期費用、月額費用が無料なのはもちろん、ほぼすべての機能が無料で使えるようになっています。
完全100パーセント無料というわけではないのですが、オプションや一部の機能を除いてはすべて無料です。例えば、「カード決済手数料」、他にも売上をBASEから振り込んでもらう、「振り込み手数料」などは最低限費用として掛かってしまいます。
とっても簡単に出店できる
普通ネットショップを出店・開業しようと思ったら、ある程度のHTMLの知識は必須になってきます。どのモールや自社サイトであっても、ページを編集する必要があり初心者であれば勉強をしなくてはいけません。
しかしBASEではあらかじめテンプレートが用意されており、好きなデザインのテンプレートを選ぶだけでOK。商品ページなども、説明欄に説明文を入れるなど、とっても簡単に出品作業ができるようになっています。
ネットショップ初心者であっても、安心して出店することができますね。
クレジット決済がすぐに導入できる
ネットショップでは様々な支払い方法があります。大型ショップであれば、すべての決済方法を取り入れていますが、これから開業するショップの場合はすべて導入する必要はありません。
なぜかと言いますと、ネットショップで使われる決済方法は大抵決まっているからです。
・クレジットカード決済
・代引き決済
上記二つは必ず必要です。代引きで購入する人と、クレジットカードで購入する人がネットショップの決済では断トツに多いです。
月に10,000円程度するネットショップであれば、基本装備としてカード決済がついていますが、無料でカード決済がついているのはかなりお得。
これもBASEのメリットと言えますね。
【BASEで使える決済方法】
・クレジットカード決済
・コンビニ(Pay-easy)決済
・銀行振込決済(BASE口座)
・後払い決済
※代引き決済は自分で運送業者と契約する必要があります。
面倒な契約がない!
ネットショップで開業しようとすれば、通常であれば「開業届け」「出店申し込み」などの書類が必要です。他にも住所や名前、屋号などを書類に書いて送付する必要があります。
さらにその後に出店審査などが行われ、数日経ってからようやく「ネットショップオープン」となります。
しかしBASEであれば、ネット上で簡単に申し込めて30分で出店が出来ます。
記入する事は以下の3つのみ。
・ショップURL
・メールアドレス
・パスワード
どうですか?めちゃくちゃ簡単ですよね。これだけ簡単にネットショップがオープンできるのも、BASEならではの特徴と言えます。
無制限に商品登録ができる
通常、楽天などのモールであっても、出品できる”商品数”には限度があります。プランによって違いますが、500点とか1000点とかです。
しかしBASEは無料ネットショップでありながら、商品数が無制限に登録できます。「そんな一杯登録しないよ・・」って思うかもしれませんが、雑貨やアクセサリーなど販売しているとすぐに商品数は増えていきます。
無限に登録できるのは、強いメリットと言えます。
スマホページが作れる
商品にもよりますが、現在はたくさんのユーザーが「スマホ」を使って買い物をします。私が運営しているネットショップも8割程度はスマホのお客さんです。
となるとスマホのページ作りが出来ないサイトは、かなり売上的に厳しくなります。BASEは無料でありながらも、スマホページに対応しているので心強いですね。
データの販売も可能
BASEでは通常のネットショップとして商品を販売する事以外にも、データなども販売できます。
・写真の販売
・音楽の販売
・教材
・電子書籍
BASEでは”物”以外の販売も可能です。売る商品が無い場合は、こういったデータの販売もありですね。
写真代行ができる
無料ネットショップBASEでは、プロのカメラマンに写真撮影を代行する事ができます。ネットショップでは写真は一番大切です。特に初心者であれば取り方が分からず、「素人っぽい写真」になってしまいがち。これでは良い商品であっても売ることが難しくなります。
ずっと代行を利用するのはもったいないので、最初だけプロの代行カメラマンに任せて、撮影技術を学んでから自分で撮影するようにしましょう。
BASEではTシャツの販売が行える?!
ちょっとビックリするかもしれませんが、BASE上では自分でTシャツをデザインして販売する事も可能です。
1,作りたいTシャツの画像データをアップ
2,ショップでデータを元に販売
3.購入されたらBASE上で発注
4,工場から購入者に直接出荷
こんなに簡単にオリジナル商品が販売できるようになっているとは、驚きましたね。
【関連記事】・ネットショップでアパレルブランドの立ち上げ方!オリジナルブランドを作る方法
アクセス解析機能が標準装備されている
ネットショップを出店すると、必ずアクセス解析をする必要があります。お客さんの行動などを把握して、よりよいお店作りをしていかなくてはいけません。
アクセス解析で現在もっとも定番でクオリティーが高いのが、「グーグルアナリティクス」です。BASEではアナリティクスのIDを入れるだけで、アクセス解析が使えるようになります。
海外販売も可能に
ネットショップはどんどんグローバルなものになりつつあります。楽天なども海外販売に対応しており、これからますます拡大していくでしょう。
BASEでは、海外販売のページを作れる機能もあります。これも大きなメリットですね。
ブログが作れる(new!)
「new!」と書いてますが、2015年くらいからブログが使えるようになりました。自社サイトを運営する場合は、自分で集客をしなければいけません。
そこで強い見方になってくれるのが、「ブログ」の運営です。ブログは検索エンジンからお客さんを引っ張ってくれるので、集客にはとってもオススメです。
メルマガ配信が可能に(new!)
ネットショップでは、新作情報や再入荷、セールなどをお客さんに知らせなければいけません。ただページで宣伝していても見てくれる人は少ないですからね。
購入してくれたお客さんに積極的にメルマガを送信するのは基本中の基本。無料のネットショップでメルマガ配信まで行えるサービスは少ないです。
BASEでは2015年よりこれが可能になっています。
3,BASE出店のデメリット
これまでBASEのメリットばかり挙げてきましたが、デメリットももちろんあるので、確認しておきましょう。
集客力が弱い
独自ドメインを取ってネットショップを開業するのであれば、どこで開業しようと集客は自分でやらなくてはいけません。もし集客が面倒だと考えているなら、「楽天」などのモールに出店することをオススメします。
楽天は集客力が業界トップクラスで、売上はかなり上がりやすいです。ただし月額費や初期費用なども掛かるので、下記の資料請求から一度確認してください。
資料請求自体は無料なので、詳しく料金プランを見ておく事をオススメします。
独自ドメインを取って集客する方法については、こちらの記事で解説しています。
【関連記事】・自社ネットショップで重要な5つの集客方法
手数料がかかる
これはデメリットと呼べるのか分かりませんが、無料のBASEでも一部費用が発生する所があります。
まずは商品を売って、売上金がBASEから自分の口座に振り込まれる時にかかる手数料。
・振込金額が2万円未満の場合:750円
・振込金額が2万円以上の場合:250円
微々たるものですね。正直気にしなくて良いレベルです。売上金額が2万円を超えてから引き出すようにしましょう。
次にクレジットカード決済で購入された場合に引かれる手数料。
・コンビニ決済 (各注文ごとに)3.6%+40円
・銀行振込決済 (各注文ごとに)3.6%+40円
・クレジットカード決済 (各注文ごとに)3.6%+40円
・後払い決済 (各注文ごとに)6%
これもどこのモールで販売していても、必ずかかる手数料です。デメリットというより、普通のことです。
カスタマイズはできない
簡単に運営できるBASEですが、その分カスタマイズ度は低めとなっています。自分で1からプログラミングして、ネットショップを立ち上げたい方にはオススメできません。
ただしお店の雰囲気などは画像で作れるので、初心者であればそこまで気にする事はないでしょう。仮に「CSS」「HTML」などを使いたくなったら、900円のオプションを付ければ使用できるようになります。
独自ドメインを使う時は自分で取得しなければいけない
とっても便利なBASEですが、独自ドメインを使う場合は自分で取得する必要があります。ちなみにブログやサイトなど運営する時でも、独自ドメインは自分で取得しなければいけないので、覚えておきましょう。
BASEでは独自ドメインでなく、BASEのドメイン、「http://abcd.base.shop」などで出店することもできます。しかしこれでは自分のショップではなく、BASEのショップになってしまいます。
BASEのサービスが無くなれば自分のショップも消えてしまうので、絶対に独自ドメインに切り替えましょう。
独自ドメインとは「http://abcd.com」などといったURLのこと。最後に「base」といったURLが付いていないものですね。abcdの部分は自分で決めれます。
こうすれば「abcd.com」のURLは自分の物となり、永久的にネットショップを運営させられます。
仮にBASEのサービスが終了したら、別のサーバーにネットショップを移転すればいいだけです。
独自ドメインを取得する時は、「お名前.com」を使いましょう。BASEでも詳しく説明してくれているので安心です。
こちらから独自ドメインの設定の仕方が確認できます。
電話サポートが無い
BASEは無料で使えるサービスだけあって、やはり電話対応でのサポートはしてくれません。BASEの使い方が分からなかったり、何か質問したい場合は、メールかチャットでの問い合わせになります。
<メール>
平日:10時~19時
<チャット>
平日:13時〜18時
4,BASE出店はどんな人にオススメ?
BASEは画期的なサービスですが、すべての人にオススメできる訳ではありません。例えば大型ネットショップを作ろうと思っている方であれば、オススメしていません。
大型ネットショップを考えているのであれば、下記の出店先がオススメ。
・スクエアオンラインストア(無料で使える自社サイト構築サービス。)
・【Shopify】で14日間の無料トライアル(海外販売に強い!)
ハンドメイドなどを販売してみたい方
最近では主婦からも人気のあるBASE。自宅でハンドメイド商品を作って、BASEを通じて副業として販売する方も増えているそうです。主婦の副業で、数十万稼ぐ人もいるというぐらいだから驚きです。
こういったネットショップを試してみる場合も、手軽に出来てお金の掛からないBASEはおすすめ。
とにかくお金を掛けたくない方
BASEほど出店でお金が掛からないサービスはありません。これだけ本格的なネットショップであれば、最低でも月に5,000円~10,000円は掛かってもおかしくありません。
費用を抑えて出店したい方には是非オススメ。
売る商品が明確に決まっていない方
ネットショップで開業するときって、自分が何を売ろうか悩んでいる人も多いです。そういった人はモールなどで、本格的に販売するのはまだ早いです。
BASEなどの無料サービスを使って、どんなショップ構成にしていくか決めることが大切。
こちらで仕入れサイトについて説明しているので、どういった商品を販売するか決めておきましょう。開業前であっても仕入れサイトは登録できるところが多いです。
・TOPWHOLE(トップホール)(今後拡大が予想される仕入れサイト)
・【卸の達人】(「美容」「雑貨」「健康系」が強い仕入れサイト)
【関連記事】・ネットショップの仕入れサイトや卸サイトを大公開!アパレル、雑貨etc・・
5,まとめ
以上です。今回は無料でネットショップを開業・出店できるBASEの、メリットやデメリットをまとめてみました。正直初心者であれば、デメリットと感じる事はほとんどありません。
とっても使いやすく費用も掛からないので、一度ネットショップをオープンさせてみましょう。自分のショップがあると、毎日が楽しくなりますよ。
ネットショップ出店なら楽天がオススメ!
楽天はECモールの中でも最大級の規模です。ネットショップを出店するなら、楽天は一番オススメです。資料請求は無料なので、一度料金や体制を確認してみましょう。
ネットショッピングの仕入先はネッシーがオススメ!
ネットショッピングを運営するなら、「ネッシー」での仕入れをオススメします。
業界最大手で、ジャンルを問わず様々な商品を仕入れることが可能です。
費用は一切掛からず、開業前でも使えるのが嬉しいですね。無料会員登録すれば、商品の仕入れ価格が見れるようになります。