仕事選びで大切なのは、自分の向き不向きをキチンと理解しておくことです。ベンチャー企業は就職・転職先で人気ですが、そもそも自分の性格に合っていないと、仕事が続かないし結果を出せません。今回は、ベンチャー企業に向いている人と、向いてない人の特徴についてご紹介します。
目次
1,ベンチャー気質とは?
2,ベンチャー企業に向いてる人の特徴
3,ベンチャー企業に向いてない人の特徴
4,ベンチャー企業の会社の選び方
5,転職エージェントで仕事を探す
6,ベンチャーの向き不向きのまとめ
1,ベンチャー気質とは?
ベンチャー気質とは、極端に言えば「大企業気質」の反対語として捉えられています。
●大企業気質 堅実、安定
●ベンチャー気質 チャレンジ、不安定、成長
大企業とベンチャー企業を簡単に言葉で表すと、上記のようなイメージですね。これら二つの企業には、それぞれに働くメリット・デメリットが存在します。
ベンチャー企業で働くならば、自分自身がベンチャー気質でないといけません。
・仕事に対して「安定」を求めているのに、ベンチャー企業に就職してしまう。
・チャレンジ精神が強いのに、大企業で毎日同じ仕事を繰り返している。
こういった働き方を続けると、自分の気質と違う働き方を行っているので、仕事で結果を残せないのはもちろん、自分自身の成長にも繋がりません。
これからご紹介する、「ベンチャー企業に向いている人・向いてない人の特徴」をチェックして、自分がベンチャー気質なのか考えてみましょう。
そこから自分に向いてる職業を見つける事ができます。
2,ベンチャー企業に向いている人の特徴
将来自分でビジネスを立ち上げたい人
「将来は、自分で何かかしらのビジネスを立ち上げたい!」
このように考えている人は、ベンチャー企業で働くのがオススメです。ベンチャー企業では、社長と身近で接したり、経営に触れることができます。
大企業ではまずこんな体験はできません。
将来自分がビジネスを立ち上げるための勉強にもなるし、そういった人は一生懸命働くでしょうから、社長からも評価されることが多いです。
出会いの多いベンチャー企業ですと、仕事でのコネクションも広がっていくので、将来的に見ても得るものは大きいです。
ITやパソコン、プログラミングなどに長けている
ベンチャー企業にも色々な仕事がありますが、現代のベンチャー企業はほとんどが「IT関連」の仕事です。
パソコンでプログラミングができたり、情報に強い人がベンチャー企業にも求められています。パソコンに関する「スキル」や「知識」が秀でた人は、ベンチャー企業でも重宝されやすいです。
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プレゼン力が高い
大企業ではある程度実績がないと、人前で「プレゼン」を行うことはないですよね。しかしベンチャー企業では新人だろうがベテランだろうが、クライアントや社員に向けてプレゼンを行う事が多々あります。
もちろん新人でも、自分で資料を1から製作してプレゼンまで行わなくてはいけません。プレゼンの企画書を組み立てる”能力”はもちろん、人に分かり易く伝えるための”話し方”なども重要視されます。
ベンチャー企業は実力主義なので、プレゼン能力が高い人は仕事でも評価されます。ですので人前で話すのが元から得意だったり、緊張しない人はベンチャー企業に向いていると言えます。
もちろんプレゼン力は、練習によって力をつけられるので、努力次第で改善することは可能です。
負けず嫌いな人
何に対しても負けず嫌いな人は、ベンチャーの仕事に向いてます。インフラや事業が確立されていないベンチャー企業では、「失敗してチャンレンジする」の繰り返しです。
大企業のようにレールに敷かれた仕事をするのではなく、自分で道を切り開いていくため、「負けず嫌いな人」は結果を出しやすいです。
ベンチャー企業の「社長」や「経営陣」もほとんどが「負けず嫌い」の集団なので、同じような特徴を持っている人は社内でも評価されやすいです。
仕事を楽しめる人
仕事に前向きでどんな仕事でも楽しめる人は、ベンチャー企業向きな性格ですね。常に新しいことをするので、仕事に対してポジティブな性格を持っていないと、続ける事は困難です。
与えられた仕事をこなすスタンスでは、新しい創造もなくベンチャーで結果を出す事は難しいです。さらに仕事が楽しめない人は、仕事に対しても受動的になることがほとんどで、結果として社内ではお荷物扱いとなることも。
仕事を楽しみ自分から行動できる人が、ベンチャーでは求められています。
自分で生み出すことが好きな人
ベンチャー企業では、何もない所から仕事をスタートさせます。例えばプログラミングにしても、言われた事をやるのではなく、自分でプログラムして新しい価値を生み出す。
これには「創造性」や「アイデア力」などが必要になってきます。言われたことをやるタイプの人間はベンチャーには向きません。逆に自分で1からアイデアを搾り出し何かを形にするのが好きな人は、ベンチャー企業に向いていると言えるでしょう。
チャレンジ精神が強い人
何事に対しても「チャレンジ精神」を持って取り組む人は、ベンチャー気質な人だと言えます。例えば難しい仕事に失敗覚悟で取り組んだり、何か大きな仕事をやり遂げようとチャレンジする人たち。
こういったチャレンジ精神を持っている人材は、ベンチャー企業では重宝されます。反対に大企業では、このような異質な人間は嫌われる傾向が強いです。
大企業では言われた作業を確実に実行できる人間が重宝されます。
3,ベンチャー企業に向かない人の特徴
成り上がり精神がない人
ベンチャー企業に向いてるのは、成り上がり精神が強い人。とにかく向上心や好奇心を持っており、仕事に対して強い意欲を持っている。
非常に貪欲な精神で、「仕事で成功したい!」「会社で上に立ちたい!」「周りの人間を仕事で見返したい!」と強く熱望しています。こういった強い精神を持っていないと、ベンチャー企業で成功するのは難しいでしょう。
仕事に対して受動的な人
大企業に多いのは、仕事に対して「受動的な人」です。基本的に自分からは動かずに、与えられた仕事をテキパキとこなしていくタイプの人。末端社員としては言うことを聞くので重宝されますが、「出世」や「昇進」からは遠い存在です。
ベンチャー企業は大企業とは違い、次から次へと仕事をこなして行く必要があります。1つ仕事が終る度に”上からの支持”を待っているようでは、周囲から「使えない社員」としてレッテルが貼られるでしょう。
仕事よりもプライベート優先な人
ベンチャー企業で就職するなら、プライベートは二の次ということを理解しておきましょう。大抵の会社は残業や休日出勤は当たり前で、プライベートを犠牲にして働くことになります。
ある程度事業が確立したベンチャー企業であれば、普通の会社のようにゆったり働けますが、そうなるとベンチャー企業に勤めるメリットがありません。
やはりこれから成長する会社のほうが、重要なポジションや仕事を任せられるのでベンチャーで働くメリットは大きいでしょう。
繊細で傷つきやすい
ベンチャー企業って本当に個性的な人が多いです。優しい人もいれば捻くれた人もいるし、普通の会社よりも人間関係は大変だと思っておいた方がいいです。
大企業の場合は「学歴」や「人間性」を重要視しているので、ある程度モラルのある人が入社してきます。しかしベンチャー企業では「実力」を一番重要視しているため、ちょっとくらい変わっていても仕事で使えそうであればそのまま採用しちゃいます。
繊細で傷つきやすい人は、ベンチャー企業での人間関係に苦戦するかもしれません。
固定観念が強い人
年配の方や固い仕事をしている人は、強い「固定観念」を持っているため物事に柔軟に対応できません。
「普通はこのような手順でサービスを組み立てる」
「普通の会社ではこんな営業はしない!」
こんな風にガチガチな考えを持っていると、ベンチャーに必要な「判断力」や「閃き」が出てこないので、仕事で成功できません。ベンチャー企業の社長や経営陣は、考え方もベンチャー気質なので、固定観念を持ったつまらない人には興味を示さないでしょう。
仕事に安定を求める人
ベンチャー企業は当たり前ですが、仕事での安定は全くありません。大企業より安定していないのは誰でも分かりますが、「中小企業」や「零細企業」に比べても、個人的には安定していない仕事だと感じます。
零細企業といっても、10年,20年と細々とやっている会社であれば、突然倒産するリスクはほとんどありません。
しかしベンチャー企業の場合は、新しいサービスをビジネスモデルにするので、それが受け入れられなければ、当然「倒産」ということになります。
さらには資金も融資してもらっていることがほとんどなので、仕事が上手くいかず融資が断られて倒産というケースもあります。
ベンチャー企業は常に「倒産」と隣り合わせの仕事です。特に創業間もない会社であれば、そのリスクは非常に高いので覚悟するべきです。
パソコンが使えない人
ベンチャー企業に限らず、パソコンが使えない人は面接時でのマイナス評価が大きいです。「営業」「経理」どんな仕事を取っても、やはりパソコンは使うし当たり前のスキルとなっています。
特にベンチャーではパソコンを用いた仕事が多いので、全く使えないと面接段階で落とされる可能性が高いです。
4,ベンチャー企業の会社の選び方
経営者をしっかり見る
ベンチャー企業ではワンマン社長が非常に多いです。
創業間もない頃であれば、当然社長が会社を引っ張るので問題ありません。ただし社長が社員を見下していたり、トップダウンで仕事を進めるタイプであれば、その会社には入社しないほうがいいです。
社員のことを考えて会社を引っ張れる社長じゃないと、最終的ににはベンチャー企業として上手くいきません。どこかで従業員がついていけなくなり、社長一人の手には負えず会社はダメになるでしょう。
会社の規模の選び方
ベンチャー企業といっても、ある程度実績のある大きな会社もあれば、創業間もない本当に小さなスタートアップの会社も存在します。
実績のある会社はインフラも整っており、ある程度落ち着いた環境で仕事ができます。しかしその分すでに人が多く重要なポジションは埋まっており、ベンチャー特有の「スピード出世」は難しいです。
逆に小さな創業間もないベンチャー企業は、インフラは整っておらず「倒産」とも隣り合わせですが、創業メンバーとして重要なポジションに就ける可能性も高いです。
それぞれメリット・デメリットがあるので、自分がどれだけリスクを取れるのか考えて会社選びをしましょう。
本質はブラックかホワイトか
創業間もないベンチャー企業であれば、ほとんどが「ブラック企業」のように朝から晩まで働いています。ベンチャー企業の場合、そのくらい仕事をしないと新しいサービスを成功させるのは無理です。
ここで注意して頂きたいのが、経営陣の考え方です。
「社員は金を貰っているんだから、残業して当たり前。」
このように元々がブラック企業の気質ですと、社員はずっと辛いままだし事業が成功しても還元されません。
逆に、「社員は会社のために頑張ってくれてる。」このような元々はホワイト企業の気質ですと、会社がある程度成功すれば恩恵を受けられるし、少しずつ働き方も改善されていきます。
最初ブラックのような働き方をするのはしょうがないですが、社長や経営陣の「考え方」次第で今後が左右されます。
覚悟がない人間にベンチャー企業は勤まらない!
ベンチャー企業で成功したり何か結果を残したいのであれば、仕事選びも大切ですが、それ以上に「仕事に対するやる気・覚悟」重要です。
どんな良いベンチャー企業に入社できても、やる気や覚悟がなければ仕事で成功するのは難しいでしょう。反対に仕事に人生を捧げるつもりで働けるなら、ちょっとくらいブラックな会社でも成功する事は可能です。
今回ご紹介した「ベンチャー企業の向き不向き」をしっかり確認して、自分はベンチャーに向いてるのか、向いてないのか?今一度しっかり考えてみましょう。
4,転職エージェントで仕事を探す
ベンチャー企業の転職を考えているなら、「転職エージェント」を使う事をオススメします。転職エージェントでは大小関係なく、様々なベンチャー企業の求人情報が記載されています。
転職エージェントを使えば、現在の仕事を辞めずに転職活動が行えるので、リスクも最小限に抑えられます。
さらに転職のプロがサポートしてくれるので、自分の希望にあったベンチャー企業を紹介してもらう事も可能です。
おすすめ転職エージェント1:リクルートエージェント
・リクルートエージェント
リクルートエージェントは、100,000件以上の求人があると言われている転職エージェント。求人数がとにかく多く、担当者の当たり外れが少なく質が高いことも有名です。
転職に関するサポートも受けられますので、転職に不安を抱える人でも、安心して転職活動が行えます。
リクルートエージェントは大手企業のリクルートが運営している事もあり、様々な業種にコネクションを持っていることでも有名。他のエージェントでは取り扱っていない求人もありますので、是非無料登録を行い活用しましょう。
20年以上にわたって転職活動を支援しており、一人ひとりに合わせた転職のサポートを行ってくれます。
・業種全般取り扱いあり
・対応地域 全国
・種類 転職エージェント
おすすめ転職エージェント2:DODA(デューダ)
・dodaエージェントサービス
DODA(デューダ)は、業界でもシェア率が高い転職エージェント。こちらも全国展開しており、首都圏や地方の求人も豊富なので安心して転職活動が行えます。
リクルートエージェントと同等の求人数を誇っており、どのような職種にも強い転職エージェントです。
DODAは転職サポートにも定評があり、親切で親身に対応してくれるという口コミが多いです。丁寧なカウンセリングや転職者に合わせたサポート体制は、強い味方となり転職にも有利に働きます。
サポートが充実しているため、始めての転職エージェントの利用でもオススメできます。もちろん登録は無料で行えます。
・業種全般取り扱いあり
・対応地域 全国
・種類 転職エージェント
6,ベンチャーの向き不向きのまとめ
以上です。今回は、ベンチャー企業に向いている人と向いていない人の特徴や性格についてご紹介しました。ベンチャー企業への就職や転職を考えているのであれば、まずは自分が向いているのか向いていないのか判断する必要があります。
今回あげた項目を客観的に見て、「自分には向いている!」と感じたなら転職を考えてもいいと思います。
仕事を探す時は、ベンチャー企業の選び方にも注意してください。本当に創業したての会社と、ある程度実績を残している会社では、「働き方」「雇用体型」「出世のスピード」など全く別物です。
将来性のあるいいベンチャー企業に就職できるといいですね。
※ベンチャーコンサルがやめとけと言われる理由に関しては、こちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
参考:ベンチャーコンサルとは?一覧から年収、やめとけと言わる真相まで徹底解説|コンサルキャリア – 20-30代のためのハイキャリアメディア