これからネットショップの開業を考えている方からよく聞くのが、「実際にネットショップはどれくらい儲かるのか?」という質問。せっかくネットショップを始めたはいいが、全然儲からないのでは意味がないですからね・・・。
今回は実際に8年間ネットショップを運営してきた現役の店長が、「ネットショップは儲かるのか?儲からないのか?」について解説します。
ネットショップを長年運営してきて感じた、「儲かる店」「儲からない店」の特徴なども紹介するので是非参考にしてくださいね。
目次
ネットショップは儲かるの?儲からないの?
僕がネットショップで稼いだ年収や月収について
薄利多売のネットショップは儲からない!
数字に強いネットショップが儲かる
ネットショップは多角化しすぎると儲からない
無料サービスを上手く使う
売上ではなく利益を大切にする
在庫管理には注意する
まとめ
ネットショップは儲かるの?儲からないの?
単刀直入に言いますと、ネットショップはやり方さえ間違わなければ儲かります。しかし反対に言いますと、やり方を間違えてしまえば、どれだけ頑張っても”儲からない”という事になります。
例えば売上が何百億円あるようなお店でも、正直全然儲かっておらず、経営がギリギリの所を多々見てきました。反対に年商数千万円規模でも、しっかり利益を出し儲かっている個人の方もたくさんいらっしゃいます。
ネットショップで儲けるためには、選ぶ道を間違わない事が何より大切。
僕はこれまで約8年に渡りネットショップの社長、店長を務めてきました。その経験から感じた事を全てお話します。
僕がネットショップで稼いだ年収や月収について
僕がこれまでネットショップを運営してきて、実際に手にした年収や月収は下記になります。
・売上年商5000万円の時 年収500万くらい
・売上年商1億の時 年収1000万くらい
ネットショップで手元に残せるお金は、大体売上の10%くらいです。(僕のお店の場合)
僕の場合は広告費や仕入れにお金を使いすぎていたので、普通にネットショップ運営をしていれば、もう少し数字がいいはずです。それとアパレル系なので粗利もそこまで良くなかったです。
それと一人でやるか従業員を雇うかによっても、利益が変わってきます。ちなみに僕は年商3000万くらいから数名は雇っていました。
私の知り合いの会社B
私の知り合いの会社では、経営者が優秀なこともあり、もっとお金を残せています。何度か売上や利益を教えてもらった事がありますが、売上の20%は利益として手元に残せていました。
売上規模も10億近い会社ですので、2億くらいは毎年残せているということになります。
この規模になると税金の都合上、利益を全部社長の給料にはしません。ですので「年収2億」という訳ではないですが、それくらい貰おうと思えば貰えるということになります。
同じアパレル会社でもこれだけ違う
私の会社も知り合いの会社Bも、共にアパレル関係のネットショップを運営しています。二つの会社を比較してみると、規模に関係なく収入(利益)には10%以上違いが出てしまっています。
ようするにやり方次第で、ネットショップで収入を大きく手にする事は可能ということになります。
薄利多売のネットショップは儲からない!
まずネットショップでの商材選びですが、薄利多売の商品は絶対避けるべきです。ネットショップでは安いものが売れる傾向があるので、どうしても薄利多売になりがちですが、これをやってしまうと全く儲からなくなります。
僕が知っているアパレル会社でも、薄利多売で価格競争に陥っている会社は多いです。しかし価格競争に巻き込まれている会社は、どこも儲かってないし、社長は疲れきっている印象です。
商材を決めるときはできるだけ単価が高く、利益率の高い商品を選ぶようにしましょう。それだけでもネットショップでの儲けは全く変わってきます。
ニッチな商品を狙おう
ネットショップ販売での商品の選び方としては、”ニッチな商品”を選ぶことをオススメします。大手が激安で販売しているようなものではなく、「これ売れるのかな?」と少し疑問を持つような商材。
まだネット上に出回っている数が少ない商材であれば、少しくらい高めな値段設定をしても、ポツポツと売れていきます。
ただ売れる商品ではなく、”価格競争に陥らずに売れる商品”を見つける事が大切です。
数字に強いネットショップが儲かる
ネットショップの店長や経営者は、数字をしっかりと見るべきです。僕もネットショップを始めたころは、適当でずさんな運営を行っていました。
・広告費 -15万
・経費 -10万
・仕入れ -45万
・給料 +30万
ザックリと上記のような計算を頭の中で行うだけだったんですよね・・・
「今月は月収30万!」「今月は月収80万!」
などと適当な数字を出して、ずさんな経営を行っていました。
実際は全然儲かっていなかった!
頭の中で計算して、月収で考えると50万、80万と儲かっているはずなのに、実際の銀行の残高はあまり増えていきませんでした。
これは「頭で考える数字」と、「実際の数字」に乖離が起きていたからです。
僕は経営者の先輩に注意されたので、エクセルですべて収支を計算するようにしました。そうすると、思っていた以上に経費や仕入れにコストが掛かっており、実際は毎月赤字かトントン程度だったんですよね・・
これはエクセルで収支をつけるまで気付かなかったので、その先輩には本当に感謝しています。
ネットショップを運営するなら、必ずエクセルでお金の流れは確認しておきましょう。
お金の使い方が分かるようになる!
エクセルで「経費」「売上」「仕入れ」などをしっかり把握しておくと、カットするべき経費やどこにお金を使うかが分かるようになってきます。
「広告は20%、仕入れは50%」などと適当に考えるのではなく、「広告20万円で○○○万円の回収」といったように明確な戦略が打てるようになってきます。
「今月は仕入れが多すぎるから、来月は仕入れを減らして現金を増やす。」このような経営を考えたネットショップ運営も大切です。
ネットショップは多角化しすぎると儲からない
ネットショップでよくありがちなのが、「メンズファッションの売上が伸びてきたから、レディースファッションも始める!」といった事業の多角化。
メンズファッションの売上が伸びてきたなら、その商品を使って様々なネットショップ、例えば「楽天」「ヤフー」「ワウマ」などに出店するのはOKです!
この場合は売る商品が同じなので、別で商品撮影に時間を取られたり、仕入れにお金を使う必要がないですからね。
しかし新しくレディースファッションを始めてしまうと、そこに「資金」や「労力」を使うことになるので、どうしてもメンズファッション側に全力投球できなくなります。
そんな中途半端なやり方では、レディースファッションは上手くいくはずないし、メンズファッションでの売上も落ちていきます。
まずは1つの事業を成功させる
ネットショップで儲けるためには、早い段階で事業を多角化する必要はありません。まずは1つの事業を様々なモールに出店して、さらに自社サイトを運営して大きく育てましょう。
1つの事業を確立させてから、新しい事業に手を出した方が上手くいくことが多いです。
無料サービスを上手く使う
ネットショップで儲けられるようにするには、最初は無料サービスを上手く使っていく必要があります。
最初から有料のものばかり使い、経費が垂れ流しですと、ネットショップでは資金繰りが厳しくなってしまいます。お金が無いうちは、無料のものを使い倒すようにして下さい。
【仕入れサイトならネッシーがオススメ!】
最初から海外仕入れなんて馬鹿げています。これからネットショップでの開業を考えているのであれば、無料の仕入れサイトを使うのが一番です。
仕入れサイト業界最大手、「ネッシー」への登録はネットショップ運営するなら必須です。
ネッシーでは、ジャンルを問わず様々な商品を仕入れることが可能です。
費用は一切掛からず、開業前でも使えるのが嬉しいですね。無料会員登録すれば、商品の仕入れ価格が見れるようになります。
ベイス(BASE)
「BASE」は自社のショッピングサイトを作れるサービス。こちらも無料で開業ができて、さらにHTMLの知識は必要ありません。
独自ドメインも取れるので、ネットショップを自社サイトで始めたい人にオススメ。
売上ではなく利益を大切にする
僕も最初の頃陥っていたのですが、「売上」を伸ばすのに必死になりすぎてて、「利益」を重要視できていませんでした。
儲けているネットショップの特徴は、売上以上に利益を大切にしています。逆に売上ばかり考えているショップは、ほとんどが利益を出せていません。
広告費はほどほどにする
広告費は売上と直結する部分です。売上重視のお店では、広告にガンガン資金を投資してきます。
儲けられないお店の特徴としては、「広告費」にお金を使いすぎて利益を回収できないことが多いです。
確かに広告も大切な部分ですが、それではいつまで経っても儲かりません。売上にあった適正な広告費に抑えることで、そこまで大きくない売上でも儲けは出せるようになります。
在庫管理には注意する
ネットショップで儲けるためには「在庫管理」は非常に重要なファクターです。
注意しなければいけないのが、「在庫」は帳簿上では”資産”に計上されるということ。ですので帳簿上たくさん稼いでいる気になっても、実際は在庫が増えているだけで現金が残せていない可能性があります。
特に小売では在庫を仕入れすぎて、帳簿上では「黒字」となっていますが、実際は現金がなく「資金ショート」を起こすことがよくあります。
稼いだお金を仕入ればかりして「在庫」に変えるのではなく、現金として手元に残さなければ大きく稼ぐ事は不可能です。
このあたりはバランスになりますが、売上に応じた在庫を保つようにしましょう。売上が伸びたからと言ってバカみたいに仕入れてたら、どんどん貧乏になっていきますよ・・・。
まとめ
以上です。ネットショップには、「儲かるお店」と「儲からないお店」両方存在します。
売上がどれだけ伸びていても、儲からないネットショップはずっと儲かりません。最後に、儲かるネットショップにするために大切なことをまとめておきます。
これらを上手く行ないながら運営すればネットショップは儲かります。この中でも個人的に特に大切だと思うのは、商材選びですね。粗利がよく競合の少ない商材を選べば、どんな運営を行っていても儲かります。
反対に薄利多売で競合が多い商材を扱っていれば、かなり頭を使って経営しないと利益を残せません。
ネットショップでこれから儲けようと思っている人は、是非今回の記事を参考にしてネットショップを上手く運営していただければと思います!
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まだまだ楽天の集客に依存している通販サイトは多く、他のモールに比べても売上が作りやすいです。
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