会社が嫌になってしまって、「今の会社をもう辞めたい・・・」このように感じているならば、”会社を辞めるリスク”について知っておく必要があります。特に最近ではブラック企業などの影響もあり、会社をすぐに辞める人が増えています。リスクを知らずにやめてしまうと、後々後悔することになるかもしれないので、前もってリスクを把握しておきましょう。
・始めに
【会社を辞めるリスク】
・リスク1:収入が0になってしまう
・リスク2:家族との仲に支障をきたす
・リスク3:社会的地位が悪くなる
・リスク4:健康保険や年金などの手続きをしなければいけない
・リスク5:次の就職先がいつ見つかるか分からない
・リスク6:周囲から同情される
・リスク7:健康面での支障
・リスク8:不安で押しつぶされそうになる
・リスク9:仕事を辞める時に揉めることになる
【今の会社を辞める前にやるべきこと】
・本当に今の仕事に未練がないか考える
・最低限度の生活資金を準備しておく
・転職サイトで次の就職先を決めておく
・副業を始める
【最後に】
・まとめ
始めに
会社に勤めていると、「給料が安い」「上司がムカつく」「仕事がつまらない」などといった、デメリットばかりを考えてしまいます。特に何年、何十年と長く勤めていると、会社の有難さが分からなくなり、嫌な事ばかり目についてしまいます。
しかし実際には、今の会社にいるメリットも少なからずあるはずです
リスクを知ろう
会社にいるデメリットを並べて、今の会社を退職してしまうのは危険です。会社のデメリットを考えるだけでなく、辞めた時のリスクについても把握しておきましょう。
リスク1:収入が0になってしまう
まず当たり前ですが、何も考えずに仕事を辞めてしまえば収入が0円になってしまいます。実家暮らしであれば問題ないかもしれませんが、子供がいたり家庭を持っていたらそういう訳にもいきません。
一番危険なのは、「仕事を辞めてから転職探しをする」といった行動。転職は運がよければすぐ希望の就職先が見つかりますが、運が悪いとしばらく見つからない場合も多々あります。
希望の就職先が見つからないと、結果的に妥協して働くことになり今の就職先と同じように不満を持ったまま仕事をすることになってしまいます。
リスク2:家族との仲に支障をきたす
自分の都合で仕事を辞めてしまうと、一緒に暮らしている家族はいい気はしません。
「何かやりたことがある」
「新しい就職先が見つかっている」
上記のようにその後のことを考えているのなら別ですが、「とりあえず辞める」といった状態ですと家族とケンカに繋がるケースもあります。
奥さんからすれば、収入がなくなるので心配になるのは当たり前ですよね。どんな寛容な人であっても心配になり口出ししてしまいます。仕事を辞める方からすれば、自分のことに口出しされて頭にきて言い返してしまいます。
ここから大きなケンカに繋がってしまう事もあります。
納得させられる理由を用意しよう
仕事を辞めるのであれば、家族が納得できるような理由を用意しておきましょう。一番いいのはやはり次の就職先が決まっている状態でしょうか。
リスク3:社会的地位が悪くなる
仕事を辞めて無職の期間が長ければ長いほど、社会的地位は悪くなります。新しく仕事を探すにしても、空白の期間があると、「この期間は何をやっていたのか?」などと聞かれあまりいい印象は持たれません。
仕事を転職する場合は、できるだけ期間を空けない方が次の就職に対してのリスクは少ないと言えます。
リスク4:健康保険や年金などの手続きをしなければいけない
会社に勤めている時は、すべて給料から天引きという形で面倒な作業を会社が代わりにやってくれています。
「なんでこんなたくさん給料から引かれるんだよ!ムカつく!」
こんなこと言っている従業員もいますが、会社は一部支払うお金を負担してくれているし、代わりに面倒な作業を行ってくれています。給与明細だけ見ると会社がお金を引いており、イラッとするかもしれませんが、実際は色々な面で助けてくれています。
自分で手続きをするのは面倒
私も会社を退職して、自営を始める時はすべて一人で手続きをしていました。思っているよりも支払うお金は大きいし、事務作業がとっても面倒に感じます。
期間が長いとその分支払いが出てくる
仕事を辞めて数ヶ月してから新しい転職先を探すのもいいですが、その間にかかる健康保険や年金は自分で支払わなければいけません。
退職してすぐに就職先が決まっているのであれば、新しい就職先で天引きを行えますが、その期間があいていると自分で収める必要が出てきます。
リスク5:次の就職先がいつ見つかるか分からない
仕事が忙しいと「次の就職先が決まらないまま退職する」といったケースが目立ちます。一時的に完全な無職になってしまうので、大きなリスクへと繋がります。
次の仕事を選ばないのであれば、すぐに転職先は見つかります。しかし大抵は仕事を辞めた場合、前の仕事よりいい条件を探していることがほとんどです。
こうなると中々就職先が見つからずに、ズルズルと時間が経ってしまうことがあります。
リスク6:周囲から同情される
「仕事を辞めて無職になった」
「仕事を辞めて新しい仕事に就いた」
これら2つでは同じように仕事が嫌になって辞めていますが、聞こえ方は全く違ってきますよね。「無職」と聞くと人生が転落したかのように聞こえてしまいます。
しかし「新しい職場に転職した」と聞くと、いい仕事場が見つかったのだろうと勝手に解釈できます。
仕事を辞める時に新しい就職先が見つかっているのと見つかっていないのでは、周囲からの見方は大きく変わってきます。独身であれば気にしないかもしれませんが、子供がいれば可愛そうなのは子供です。
リスク7:健康面での支障
会社に通っている時は、「朝早起きしてお弁当を食べて、夜早く寝る」といった規則正しい生活をしています。しかし一旦無職になってしまうと、理性のある人であればいいですが、大抵は朝は起きてくるのが遅くなるし食生活も乱れてきます。
夜中に食事をしたり不摂生もたくさんしてしまいます。
健康診断も受けれない
会社では健康診断が毎年ありますよね?しかし退職してしまえば健康診断を受ける事もできなくなります。すぐに就職先が見つかれば問題ないかもしれませんが、無職が長くなるとそれだけの健康面でのリスクを負うことになります。
リスク8:不安で押しつぶされそうになる
仕事を辞めた状態で家に1人でいると、どうしようもない不安に襲われることがあります。
私も自営を始めた当初は、一人で自宅で行っていました。家族がみんな仕事に出かけて、1人で自宅でパソコンをカチカチやっているだけ。
稼ぎがあるのであればモチベーションにも繋がり頑張れますが、全然稼ぎがないときは不安で押しつぶされそうになります。
転職を考えている場合でも、1人で家にいると良い事がありません。積極的に仕事を探しにいったり、毎日行動していた方が気持ちが楽です。
こういった事から、うつ病になる人もいるので気をつけましょう。
リスク9:仕事を辞める時に揉めることになる
仕事を辞めるときに気をつけて欲しいのが、「辞めるタイミング」です。いい時期にやめないと会社に迷惑をかけることになるし、トラブルになることだってあり得ます。
最低でも辞める1ヶ月前には伝える
仕事を辞める時、若い方はすぐに辞めようとする人がいます。誰か嫌な上司がいたり、仕事に苦痛を覚えてしまうと、とりあえず辞める事を優先してしまい、前もって連絡をしません。
このういった辞め方をしてしまうと、会社側としては困るし問題になってしまいます。
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・仕事を辞めるべき、転職するべきタイミングとは?
【今の会社を辞める前にやるべきこと】
本当に今の仕事に未練がないか考える
・ちょっと仕事で嫌な事があった
・上司とケンカした
・仕事でミスを連発した
こういった突発的な出来事のせいにして、仕事を辞めようと考えるのは間違っています。このようなことはどこで仕事をしていても起きることだし、転職しても解決にはなりません。
仕事を辞めたい理由を考えてみる
まず何故今の仕事を辞めたいのか考えてみましょう。
ずっと前から仕事をやめたい理由があったのか?嫌な事があったから辞めたくなったのか?
前々から転職を考えており、はっきりと辞めたい理由が分かっているのであれば転職してもOKだと思います。
最低限度の生活資金を準備しておく
仕事を辞めてしまえば、もちろん収入は0になります。新しい仕事を先に見つけておくのは最低限必要なことですが、それでも余分に生活資金を準備しておくことは大切なことです。
新しい就職先の支払いの関係で給料を受け取るのが遅れるかもしれないし、最初の数ヶ月は給与が低い可能性もあり得ます。転職までの期間が空いてしまえば、国民保険などの支払いも出てくるので思っているより多めに資金を準備しておいて下さい。
転職サイトで次の就職先を決めておく
仕事をしながら求人を探すのはかなり大変です。まず昼間時間を取れないし、ゆっくり考える時間だってありません。
転職エージェントを使おう
転職に慣れている人であれば必ず使っているのが、「転職エージェント」です。転職エージェントは採用企業が費用を払ってくれるので、転職者は無料で登録して使うことができます。
さらに転職エージェントが自分にあった仕事を見つけてくれるので、とっても楽に仕事を探せます。ネット上で仕事を探してくれて、面接対策までしてくれるんですから本当に便利です。
転職エージェントでは年収も上がりやすい
自分で直接会社に電話して面接に行くと、会社側が定めた給与で働くことになってしまいます。しかし転職エージェントを使えば、エージェントが会社に給与の交渉をしてくれることもあり、通常より年収が上がることがあります。
こういった細部まで転職エージェントはサポートしてくれるので助かります。
おすすめ転職エージェント1:リクルートエージェント
・リクルートエージェント
リクルートエージェントは、100,000件以上の求人があると言われている転職エージェント。求人数がとにかく多く、担当者の当たり外れが少なく質が高いことも有名です。
転職に関するサポートも受けられますので、転職に不安を抱える人でも、安心して転職活動が行えます。
リクルートエージェントは大手企業のリクルートが運営している事もあり、様々な業種にコネクションを持っていることでも有名。他のエージェントでは取り扱っていない求人もありますので、是非無料登録を行い活用しましょう。
20年以上にわたって転職活動を支援しており、一人ひとりに合わせた転職のサポートを行ってくれます。
・業種全般取り扱いあり
・対応地域 全国
・種類 転職エージェント
おすすめ転職エージェント2:DODA(デューダ)
・dodaエージェントサービス
DODA(デューダ)は、業界でもシェア率が高い転職エージェント。こちらも全国展開しており、首都圏や地方の求人も豊富なので安心して転職活動が行えます。
リクルートエージェントと同等の求人数を誇っており、どのような職種にも強い転職エージェントです。
DODAは転職サポートにも定評があり、親切で親身に対応してくれるという口コミが多いです。丁寧なカウンセリングや転職者に合わせたサポート体制は、強い味方となり転職にも有利に働きます。
サポートが充実しているため、始めての転職エージェントの利用でもオススメできます。もちろん登録は無料で行えます。
・業種全般取り扱いあり
・対応地域 全国
・種類 転職エージェント
副業を始める
もし会社に雇われるのに嫌気がさしているのであれば、副業を始めてみるのもいいかもしれません。この場合も仕事をやめてから副業を始めるのではなく、仕事をしながら副業を同時進行で進めるのがおすすめ。
おすすめの副業は?
・ブログアフィリエイト
・FX、株式投資
・ネットショップ
・不動産経営
まだまだ副業はありますが、一般的に人気が高いものはこちらになります。
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ブログアフィリエイト
ブログアフィリエイトは、ブログを作ってそこから広告収入で稼ぐといった副業。初期費用がほとんどかからず、サラリーマンの方でも夜や休日に行えるのでオススメ。
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FX、株式投資
FXや株式投資はある程度まとまった資金と、投資経験が必要です。会社に勤めながらですと少し難しいですが、稼げるようになると一番大きな額を稼げる仕事です。
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ネットショップ
私はネットショップで開業しました。
もともとは工場で勤務していましたが、仕事が終ってからネットショップをコツコツと初めて今では、株式会社として運営できています。
ネットショップもそれなりに時間がかかりますが、副業として始めることも可能です。
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不動産経営
不動産経営もサラリーマンから始めて、億万長者になる人はたくさんいらっしゃいます。しかし最初から多額の借り入れであったり、初期投資が大きいことから個人的にはオススメしていません。
まとめ
以上です。今回は退職や会社を辞めるときのリスクについてまとめました。仕事を辞める前にやるべきことは、新しい就職先を見つけておくことです。
仕事が忙しくて探せないようであれば、転職エージェントを使ってネット上で自分に合った仕事を見つけたり、面接のオファーを受け取りましょう。
仕事をしながら転職活動をしておけば、仮に良い就職先がなかった場合でも、今の仕事をやめずとりあえず続けることができます。
避けられるリスクであれば、できるだけ回避するのが賢い選択です。
こちらの記事では、退職について詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
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