転職先が小さな会社ですと、不安も多いし悩みますよね。大企業であればそれなりに安心できるし、メリットもいつくか挙げられると思います。しかし小さな会社には、大企業にはない魅力が詰まっています。今回はそんな小さな会社へ転職する、メリット・デメリットについてまとめてみたいと思います。
【小さな会社に勤めるメリット】
・メリット1:自分の能力を最大限に発揮できる
・メリット2:経営や商売のやり方を近くで見れる
・メリット3:すぐに仕事の役職がもらえる
・メリット4:一気に収入が上がることがある
・メリット5:人間関係が良好な会社が多い
・メリット6:社会に通用する人間になれる
・メリット7:色々な仕事を経験できる
・メリット8:転勤がない
・メリット9:学歴を気にされない
・メリット10:仕事で必要とされる
【小さな会社に勤めるデメリット】
・デメリット1:将来が不透明
・デメリット2:大きな責任感がある
・デメリット3:社会的信用が低くなる
・デメリット4:ボーナスが出ない
・デメリット5:福利厚生が充実していない
・デメリット6:一緒に働く仲間が少ない
・デメリット7:経営者に振り回される
【最後に】
・転職エージェントで転職する
・まとめ
始めに
私は現在小さな株式会社を経営しています。過去には大企業や中小企業で働いたこともあります。
仕事を転々としていたので、大企業と小さな零細企業で働くメリット・デメリットについてはそれなりに理解しているつもりです。
正直な所働いて見なければ分からない
大企業も小さな会社も一緒ですが、転職や就職して「良かった!」と思えるかどうかは正直な所分かりません。面接では分からなかったけど、働いてみると嫌な上司がいるかもしれません。
逆にいい人ばかりで仕事も楽しい、なんてこともあり得ます。結局の所、働いてみて自分に合うか判断するしかないのです。それでも一般的に言われている、メリット・デメリットを知っておくことで、どういった会社が自分に合っているのか判断する材料にはなります。
【小さな会社に勤めるメリット】
それではまずは小さな会社に就職するメリットについて見ていきましょう。小さな会社で働くと、大企業にはない様々なメリットが享受できます。
メリット1:自分の能力を最大限に発揮できる
小さな会社では個人個人にそれなりに大きな仕事が任せられます。入社してすぐは無理ですが、しばらく働いて問題がなければ、ある程度大事な仕事を任せられる事もあります。
私の会社でもそうですが、人手が足りない分全員が様々な仕事を行わなければなりません。大企業のように淡々と同じ作業を繰り返すのでなく、営業、事務、雑務とすべての作業を受け持つ社員も出てきます。
メリット2:経営や商売のやり方を近くで見れる
もし「起業」や「独立」といったことを考えれているのであれば、小さな会社には勉強できることがたくさんあります。大企業では末端社員として働くので、正直会社がどんな仕組みで動いているか、どのように利益を出しているのかも理解できません。
しかし小さな会社であればあるほど、それだけ社長から近いポジションになるので、仕事の全体像が見えるし「稼ぎ方」なども目に見えて分かるはずです。
すでに将来の企業設計図が出来ているのであれば、同じ職種の小さな会社で働いてみて、マーケティング、経営、財務や人事などについて学んでおくのもいいと思います。
メリット3:すぐに仕事の役職がもらえる
大企業で「課長」「マネージャー」などといった役職をもらおうとすれば、数年~数十年かかる場合もあります。しかし小さな会社で認められれば、ポジションを任せられすぐにでも役職をもらうことが出来ます。
会社にもよりますが、仕事ができて業績に貢献すれば、社長の右腕的なポジションにつくことだって可能です。役職で言えば、「専務」「副社長」などです。
こういった肩書きを持っているだけでも、周囲からは尊敬されるし堂々と名刺を渡すことが出来ます。さらに小さな肩書きとはいえ、「副社長」ともなれば、そういった社長仲間と知り合うきっかけも増えるし人脈作りにも使えます。
メリット4:一気に収入が上がることがある
大企業ではある程度収入が安定しているし、大きな変動がありません。しかし小さな会社であれば、一気に会社が大きくなり従業員が増え業績が伸びれば、それと比例して自分の収入もうなぎのぼりに増えることがあります。
特に初期メンバーとして入社している人であれば、収入は数倍になる可能性が高いです。他にもストックオプションなど持っていれば、大きな資産を気付くことができます。
初期メンバーは社長に大切にされるし、大事なポジションをもらいやすいです。会社が伸びたときに真っ先に恩恵をもらえるのは、初期メンバーだったりします。
メリット5:人間関係が良好な会社が多い
大企業や中小企業に比べて、社員人数の少ない小さな会社は人間関係が良好なことが多いです。運が悪ければ小さな会社で、社員5名程度でも性格の悪い上司に当たる事もあります。
しかし大企業の上司の数に比べれば、そもそも零細企業は人数自体が少ないので、その分変わった上司にも出会いにくいです。大きな会社ですと嫌味な上司が大抵1人はいますよね。
少数の会社は社長の目も行き届いているので、あまり変な事をする社員もいません。すぐに社長に目を付けられてしまうし、そういった点では人間関係では悩まずに済みます。
メリット6:社会に通用する人間になれる
大企業と小さい会社では、根本的に働き方に大きな違いがあります。大企業ではその会社のルールに従って、働くことになります。これは集団では力を発揮できますが、個人においては何の力もついていません。
逆に小さな会社で就職すると、ルールという概念がなく、自分の能力をそのまま使うことになります。言われたことや決まった事をするだけでなく、自分で考えて行動することも必要になるし、単独での行動が大企業に比べて多いです。
その分個人のスキルや力、社会ではどのように働くべきかなどが身につくので、仮に転職しても学んだ事を生かすことができます。
しかし大企業で得たものは、その会社でしか通用しないこともあるので、いざ転職すると上手く仕事ができないことも多々あります。
メリット7:色々な仕事を経験できる
小さな会社では、様々な仕事に携われるのもメリットの1つでしょう。大企業であれば、「営業」というポジションで入社したら、出世するまで一生営業をやり続けることになります。
しかし小さな零細企業であれば、「営業」として入社しても、時間に余裕があれば事務を任せられたりすることもあります。自分から進んで、「マーケティングの仕事をしてみたいです!」などと社長に交渉すれば、何かかしら仕事をくれるはずです。
小さな会社ではやる気があり周りを引っ張る人間が重宝されます。ですので自分から仕事をやりたいと言えば、積極的に別の仕事をやらせてもらえます。
メリット8:転勤がない
大企業であれば全国に支店があることが多く、人事で転勤になってしまう可能性もあります。しかし小さな会社は1箇所の事務所で仕事を行っていることがほとんどなので、遠くへの転勤などがありません。
特に家族を持っている場合は、転勤のせいで子供と離れたり家族との時間が持てなくなってしまいますので、これは大きなメリットと言えるでしょう。
メリット9:学歴を気にされない
小さな会社では、「やる気」が最大限に評価されます。学歴を見る社長もいますが、大企業に比べれば重要視しない傾向が強いです。
大学を出ていないせいで就職を落とされる事も少なく、やる気があれば採用されやすいと言えます。
メリット10:仕事で必要とされる
大企業で働くと分かりますが、会社の一部として扱われるので正直やりがいが感じられません。自分がやめても他の誰かがすぐに変わりに入るだろうし、あくまで会社の歯車として扱われます。
しかし小さな会社ではちょっと違います。たくさんの仕事を任せられるので、自分がいなくなれば会社が上手く回らなくなるし、仕事に支障をきたします。
周囲からは必要な存在として扱われるようになり、仕事場に自分の居場所のようなものが出来ます。
【小さな会社に勤めるデメリット】
続いては小さな会社で働くデメリットについてご紹介していきます。もし転職を考えているのであれば、メリットだけでなくデメリットもしっかり受け止めて、大企業と天秤にかけてみましょう。
デメリット1:将来が不透明
大企業であれば会社は安定しています。しかし数人で行っている小さな会社であれば、どのタイミングで業績不振に陥るかわかりません。
似たような商品を扱うライバルの出現や、仕入先の倒産など、ちょっとしたことで業績が傾き、突然解雇を言い渡されることだってあり得ます。
他にも社長の失敗であったり、方針の変更など、零細企業では社長の動き方次第で、働いている社員に大きな影響を及ぼしてしまいます。
しかし零細企業であっても、何年、何十年と経営をしてきた会社の場合安定していることが多いです。そういった会社はある程度形ができており、変に急成長した大企業よりも安定しています。
小さない会社は固定費など毎月の支払うお金が少ないので、いざ経営不振に陥っても上手く対処できます。長く経営をしていれば、資金をある程度プールしていることがあることも大きな要因です。
デメリット2:大きな責任感がある
「責任感」これは人によって捉え方は様々ですが、ここではデメリットとさせてもらいます。責任感が大きいとストレスがかかるし、普通の仕事に比べて疲れます。
しかし言い方を変えれば、「やりがいがある仕事」とも受け取れます。自分が仕事に対して何を求めているかによって、「責任感」をいい用に受け止めるか、悪く受け止めるか変わってきますね。
デメリット3:社会的信用が低くなる
大企業と小さな会社では、社会的信用には大きな差が生まれます。社会的信用から来る一番のデメリットとしては、お金が借りにくくなることです。
マイホームを購入する時は銀行からお金を借りる必要がでてきます。そういった場合でも、誰もが知る有名な大企業で働いているか、全く知らない小さな会社で働いているかによっては、金利や借りれる額に違いが出てきます。
大企業で安定した収入があれば、「この会社に勤めているのであれば大丈夫だろう」と銀行も考えてすぐにお金を貸してくれます。しかし小さな会社であれば、その会社について調べるし借りれる金額も小さくなる可能性が高いです。
デメリット4:ボーナスが出ない
零細企業では会社の業績が悪ければ、当然ボーナスは0だし給料も安くなります。大企業であれば業績が悪くても、多少のボーナスは大抵出ますよね。
給料も小さな会社は低い傾向があります。会社自体の業績が伸びれば、大企業を抜く収入を得ることもありますが、それまでは比較的給料は低めです。
デメリット5:福利厚生が充実していない
小さな会社では大企業に比べて福利厚生が充実していません。大企業では当たり前のようにもらえた退職金も、小さな会社では「0円」ってことだってあり得ます。
有給や育児手当など、様々な待遇も小さな零細企業では期待できないでしょう。大きな会社は基本的に福利厚生に力を入れており、それを当たり前だと思っていると、小さな会社に入って後悔するかもしれません。
デメリット6:一緒に働く仲間が少ない
たくさんの人に囲まれて働くことが、「メリット」と受け取る人もいるし、「デメリット」と感じる人もいらっしゃいます。小さな会社では一緒に働く人が少ないことは頭に入れておきましょう。
例えば人が少なければ、気に入った異性を社内で見つけるのは難しいだろうし、気の合う仲間、プライベートでも友人になれるような人に出会う確率も低いです。
会社を通じて社内で色々な人と出会いたいのであれば、大きな会社の方がその可能性は広がります。
デメリット7:経営者に振り回される
小さな企業では経営者がワンマンで会社を率いていることが多いです。すべての舵を経営者が取っているので、経営者次第ではかなり振り回されることもあります。
就職や転職前に、「会社」を見るのも大切ですが、それ以上に「経営者」を見るようにしましょう。もし経営者にセンスがなかったり、人間としてどうかと思う場合は別の就職先を探した方がいいかもしれません。
何かのタイミングで事業が上手く行っていたとしても、そういった経営者がいる会社はどこかで破綻が待ち構えています。
転職エージェントで転職する
おすすめ転職エージェント1:リクルートエージェント
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・業種全般取り扱いあり
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・種類 転職エージェント
まとめ
以上です。今回は小さな会社に就職や転職するメリット・デメリットについてまとめました。小さな会社は大企業と比べると、違ったメリットとデメリットが発生します。
自分の状況や、仕事に対して求めていることによって、就職先を探すのがベストです。「大企業に入っておけば安心」と何も考えず就職・転職するのではなく、「自分が仕事に何を求めているのか?」を考えて、ベストな就職先を見つけましょう。
仕事は人生でもたくさんの時間を過ごす場所の1つです。自分の求めている仕事に出会えることで、幸せな人生を送れるようになります。
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思いもよらない仕事が自分に向いているかもしれません。