ネットショップ開業前に知っておきたいのが、ずばり「開業資金」についてですよね。ネットショップには無料のサービスが増えていますが、実際に開業するとなると、どの程度の費用が掛かるものなのでしょうか・・?
私は現在、メンズファッションのアパレル会社を経営しています。
元々は、ネットショップを自宅でオープンさせました。副業として始めていたので、資金はほとんど準備しておらず、必要最低限の物で開業しました。
今回は実際に私が使った経費や開業資金を元に、ネットショップの費用がどの程度掛かるのかご紹介していきます。
これからネットショップの開業を考えている方は、是非参考にして下さいね!
開業資金1,必要な備品類
開業資金2,必要なソフト類
開業資金3,ネットショップのモールへの出店費用
開業資金4,仕入れ資金
その他立ち上げに掛かる費用
結局初期費用はいくらくらい掛かる?
まとめ
開業資金1,必要な備品類
まずはネットショップを開業するためには、いくつかの「備品」が必要になってきます。すでに持っている物であれば、わざわざ購入する必要はありません。
備品は購入しなくても良い物も多いので、最低限必要な物のみピックアップしておきます。
●パソコン 費用目安2万~5万円程度
●カメラ 費用目安2万~3万円程度
●プリンタ 費用目安5千円~1万円程度
●梱包資材 費用目安3千円程度
細かい備品はまだまだ必要ですが、とにかく上記の4つは開業前に揃えておく必要があります。
パソコン
まずネットショップを開業するにあたり、必ず必要になってくるのが「パソコン」ですね。プライベートでパソコンを持っている人も多いと思いますので、持っていればわざわざ開業時に購入する必要はないです。
私もプライベートで使っていたパソコンが一台あったので、そのパソコンをプライベート兼仕事用として、ネットショップ運営に使っていました。
パソコンを一台も持っていないようであれば、中古で安いものを買っておけばOKです。新品ですと5万~10万はしますが、中古であれば2万円~5万円程度でも手に入ります。
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・メモリ 2GB以上
・ハードデスク 200GB以上
・CPU 2GHz以上
パソコンは最新の物でなくてもOKです。上記のようなスペックがあれば、十分ネットショップで間に合います。
カメラ
カメラは商品を撮影するのに必要です。スマホのカメラでも大丈夫かもしれませんが、できればデジカメや一眼レフを使用するといいでしょう。
他にも、カメラの三脚、撮影ライト、ストロボなども便利ですが、開業時にはなくても大丈夫です。このような補助アイテムは、最初から揃えずに、少しずつ揃えていくスタンスでOK。
プライベートで使っている「デジカメ」があれば、そちらを代用しても十分対応できます。デジカメを購入するなら、2万~3万円程度の物でOKです。
私も開業時は結構古めなデジカメで撮影をしてましたが、若干手振れする時はありますが、撮影は問題なく出来ていました。
プリンタ
ネットショップでは「納品書」「送り状」などの書類関係を印刷する必要があります。ですので「プリンタ」が必要になります。
出荷が増えると印刷する数も増えるので、業務用を使用するべきですが、開業時であれば「家庭用プリンタ」で十分です。ネット上で5千円程度で購入できます。
私は自宅にあったプリンタを使っていました。
梱包資材
商品が売れたら、お客さんに出荷作業を行わなくてはいけません。その際に商品を梱包する「梱包資材」も必要ですね。
私は家にある袋(買い物袋)を代用してましたが、まともなネットショップを運営したい場合はオススメしません。別のお店のブランドロゴが入っていると、お客さんも不振に感じますからね。
その辺りはお店の方針で決めていきましょう。しっかりブランディングしたければ、最初からお店のロゴが入ったショップ袋を使っても良いと思います。
「梱包の袋」以外にも「テープ」や「ハサミ」なども用意しておいた方がいいですね。梱包資材は、下記のような専門サイトで安く仕入れる事が可能です。
開業資金2,必要なソフト類
ネットショップでは、パソコンにいくつかのソフトをインストールする必要があります。主に開業時に必要なソフトは以下となります。
●画像編集ソフト 費用目安1万円程度
●セキュリティーソフト 費用目安1万程度
●会計ソフト 費用目安1万円程度
画像編集ソフト:フォトショップ
商品の写真を撮ったら、画像の「明るさ」を調整したり「文字」を挿入する必要があります。無料のソフトでもOKですが、プロっぽくしたいのであれば「フォトショップ」がオススメです。
私は最初無料のソフトを使っていましたが、とにかく画像のクオリティーが低かったです。ちなみにフォトショップに変えてからは、今でもずっとフォトショップを使っています。
商品画像は半永久的に残るので、ダサい商品画像を最初に作るとずっとそのままになっちゃいます。フォトショップは、ネットショップの画像加工では一番使われているソフトではないでしょうか。
ちなみに無料のソフトだとどうしても、素人っぽさが出てしまいカッコ悪くなるのでオススメしません。
・「フォトショップ」のソフト一覧を見る
セキュリティーソフト
ネットショップではお客さんの個人情報を取り扱うので、セキュリティーソフトは必ず必要です。
私もセキュリティーソフトにはあまり詳しくないのですが、他のお店が使っているような有名な物を選んでおけば大丈夫です。
既にお使いのパソコンに有料のセキュリティーソフトが入っているのであれば、新しく購入する必要はありません。無料のものを使っている場合は、有名なもので月々5千円~1万円くらいのソフトを入れておきましょう。
「ウイルスバスター」や「ノートン」は日本でも非常に有名なので、ネットショップ運営でも安心して使えます。
会計ソフト
副業であれば年間の利益が20万円以上、専業であれば年間38万円以上になると確定申告の必要があります。
最初から税理士を雇うのは費用的に見ても厳しいので、「会計ソフト」を使う事をオススメします。私も個人事業主の間は、すべて一人で確定申告を行っており、その際使っていたのがfreee(フリー)です。
会計ソフトはfreee(フリー)が1つあれば、特別簿記や会計の知識がなくても”仕分け”を行えます。freee(フリー)は無料で30日間試せます。
開業資金3,ネットショップのモールへの出店費用
ネットショップの開業資金で必要なのが、「出店」にかかる費用や手数料です。これは選ぶ出店先によって変わってくるので、自分の予算にあわせて出店先を選びましょう。
●楽天市場 費用の目安 月々2万円(年間一括払い) 初期費用6万円
●ワウマ 費用の目安 月々4,800円 初期費用0円
●BASE 費用の目安 無料
下記ページでは、ネットショップの出店先をご紹介しています。出店先をお探しの方は是非参考にして下さいね。
【関連記事】・【2019年】ネットショップを開設するモール、カートのおすすめ比較!無料出店も!
費用面で余裕があるなら楽天市場がおすすめ!
・楽天市場出店の資料請求
楽天市場は一番売上が作りやすく、安定するのでオススメです。ただしネックとなるのは費用面ですね・・
私の知っているお店でも、ほとんどのショップが楽天市場が収益のメインとなっていることが多いです。ヤフーは売上の補助程度に考えており、楽天をいかに伸ばすかを考えています。
楽天には様々な「プラン」が存在するので、興味があれば一度無料の資料請求を行い検討してみましょう。
自社サイト構築サービスなら「スクエアオンラインストア」がオススメ!
・スクエアオンラインストア
「スクエアオンラインストア」はネットショップを始めて作る方にオススメのサービスです。無料で本格的なネットショップが作れるので初心者の強い味方となってくれます!
開設や運用に掛かる費用が全て無料となっており、固定費が一切掛からないのが魅力的。
スクエアオンラインストアで掛かる費用は、売上に応じた「決済手数料3.6%」のみ!
さらに作成からオープンまで簡単な作業で行えるため、ネットショップ初心者でも簡単にお店を開けます。
開業資金4,仕入れ
ネットショップの開業資金で忘れてはいけないのが、「仕入れ費用」です。正直これが一番費用のウエイトが大きくなるので、しっかり計算するべきです。
●商品代金 費用の目安 0円~上限なし
●その他仕入れ費 費用の目安 0円~上限なし
まず仕入れにかかる費用には、「商品代金」がありますね。ネットショップは実店舗と違い、最初からたくさん商品を準備する必要がありません。
店舗の構築や売上に応じて、少しずつ商品を増やしていくスタイルでOKです。
仕入れ資金0円で始める方法
ちなみに私は自宅でネットショップを始めましたが、最初の仕入れにかかる開業資金は「0円」から始めました。
どういうことかと申しますと、最初は自分の服をヤフーオークションで販売してたんですよね。
販売して得た利益を元に本格的な仕入れを行ったので、自己資金を使いませんでした。
これはオークションやフリマから始めるのであれば可能ですが、ネットショッピングでは無理です。(※ネットショップでは中古を販売する場合、免許がいるから。)
服やアクセサリーなど自分で売る商品を持っているのであれば、オークションなどで販売して資金を稼ぐのもオススメです。他にもドロップシッピングなどを使えば、仕入れ資金は0円でスタートできます。
最初から大きく仕入れない
ネットショップは、安い費用で始められるのが最大の魅力です。最初は小額で仕入れをスタートさせる事をオススメします。
実店舗になると毎月大きな費用が発生するので、最初から多額の仕入れを起こし、売上を上げなくてはいけません。しかしネットショップであれば、費用が大きくないので小額で試しながら仕入れを行っていきましょう。
最初のオープン時に5万円くらいで仕入れを行い、そこから売れるものを見極めて少しずつ仕入れていく。このように地道に商品構成を整えていくやり方がオススメ。
下手に最初から大きな仕入れを行ってしまうと、不良在庫が残り資金繰りが悪化するだけです。お店が倒産するのは、ほとんどが不良在庫による資金繰りの悪化です。
最初から無理な仕入れはしないで下さい。
仕入れサイトがおすすめ!
仕入れにはいくつかの方法があります。
●海外に買い付けに行く
●東京や大阪の展示会で買い付け
●仕入れサイトを利用する
開業時はできるだけ「費用」を抑える事が大切です。ですので無駄な経費が出ない、「無料で使える仕入れサイト」を利用するのが一番オススメです。
・TOPWHOLE(トップホール)(今後拡大が予想される仕入れサイト)
・【卸の達人】(「美容」「雑貨」「健康系」が強い仕入れサイト)
上記の3つの仕入れサイトは、私が実際に利用しているサイトです。ネッシーは個人でも無料で使用できます。
他の仕入れサイトをチェックしたい場合は、下記の記事を参考にして下さい。
5,その他立ち上げに掛かる費用
ネットショップには他にも、いつくかの立ち上げ時に掛かる費用が発生します。それらを簡単にまとめておきます。
●固定電話代 費用の目安月々5千円程度
●ネット回線費 費用の目安月々2千円程度
固定電話
ネットショップでは固定電話が必要です。固定電話を準備しておいた方が、お客さんからの信頼も得られます。
ホームページに記載の電話番号が「090-××××-××××」と「0120-×××-×××」ではお店への信頼にも関わってきますよね。
ちなみに「楽天」や「ワウマ」などのショッピングモールであれば、固定電話の番号を準備しないと出店自体ができません。
ただし固定電話を持つと、月々費用が発生します。安く済ませるためには、スマホへと転送してくれる転送サービスを使いましょう。
こういったサービスを使えば、固定電話を持っていなくてもお客さんから問い合わせがあれば、そのまま自分の携帯に繋げてくれます。
自宅に固定電話があれば、そちらの番号をネットショップに記載してもOKです。私も自宅の固定電話を使っていましたが、特別デメリットはありませんでしたね。
ごく稀に夜中電話がなりますが、数ヶ月に一回程度だったので気になりませんでした。電話回線をネットショップのみで使用するなら、夜は電話回線を切っておいてもいいですね。
ネット回線
ネット回線も必ず必要ですね。安いものを選べば毎月5千円以内で使う事が可能です。自宅でネットショップを立ち上げるのであれば、ネット回線が整っている事がほとんどだと思うので、開業資金として考えなくても大丈夫ですね。
ネット回線がまだ整っていない時だけ掛かる、初期費用になります。
結局初期費用はいくらくらい掛かる?
今回は、ネットショップ立ち上げに必要な「初期費用」をご紹介しました。
ご紹介したものは、大抵は自宅で準備できる物がほとんどだと思います。ですので紹介した物を全て揃えるのではなく、足りない物だけ開業時に準備する必要があります。
●パソコン 費用目安2万~5万円程度
●カメラ 費用目安2万~3万円程度
●プリンタ 費用目安5千円~1万円程度
●梱包資材 費用目安3千円程度
●画像編集ソフト 費用目安1万円程度
●セキュリティーソフト 費用目安1万程度
●会計ソフト 費用目安1万円程度
●BASE 費用の目安 無料
●商品代金 費用の目安 0円~上限なし
●その他仕入れ費 費用の目安 0円~上限なし
●固定電話代 費用の目安月々5千円程度
●ネット回線費 費用の目安月々2千円程度
全体をざっくり合算すると、10万円前後となります。
パソコン、カメラ、プリンタ、セキュリティーソフトなどはほとんどの人が既に持っています。既に持っている物を省けば、まだまだ開業に掛かる初期費用は安くなりますね!
人によって購入しなければいかない物は変わってきますが、開業資金としてざっくり10万円程度あれば、ネットショップを始める事は可能です。
ただしこれは本当の最低ラインです。最初は売上もほとんど発生しないので、数か月分の仕入れや運営費用などを考えると、もう少し資金に余裕を持っておきたいですね。
ちなみに参考までに留めて欲しいですが、私はネットショップを始めた時の資金は50万円くらいしか持っていませんでした。ネットショップの資金というよりも、自分の貯金ですけどね。
費用を抑えた運営をしていれば、このくらいの資金でも十分ネットショップを立ち上げる事は可能です。
資金が無い場合の対策1:アルバイトも行う
ネットショップを始めるにあたり、資金が無い場合は「アルバイト」を掛け持ちするといいですよ。ネットショップ以外で毎月数万円バイト代が入れば、そのお金をネットショップの仕入れに回せます。
昼間はネットショップをするとして、夜間に「居酒屋」などのバイトを入れるのがオススメです。毎月10万円くらい安定したお金が入ってくれば、少しずつネットショップを拡大できます。
ネットショップってお客さんとの交流しかないので孤独です。生き抜きも込めて、従業員が入るまではバイトをしてもOKだと思います。
私の場合は派遣社員として働きながら、オークション・ネットショップを始めました。ある程度売上が出るようになってから、派遣を辞めたので気持ちにも余裕がありました。
資金が無い場合の対策2:オークションやフリマも始める
ネットショップに比べて「オークション」や「フリマ」は即戦力になります。たくさん売上を作るのは難しいですが、数万~十万程度稼ぐならネットショップより早いかもしれません。
最初はとにかく費用をかけずに少しでも商品を売る事が大切。オークションやフリマも活用して、少しでも売上を伸ばしましょう。
7,まとめ
以上です。今回はネットショップ立ち上げ時に掛かる、「開業資金」「初期費用」についてご紹介しました。
実店舗に比べれば非常にリーズナブルに始められるネットショップですが、完全無料で始めるのはやはり厳しいです。ざっくりした計算だと、10万円は最低でも掛かります。
それ以外に毎月の仕入れなどを考えると、少しでも蓄えを作っておくべきです。上手くすれば開業資金は10万円も掛かりませんが、後のことも考えて50万円くらい貯金があるといいですね。
リスクヘッジとしては、副業として始めるのがオススメです。何か別の仕事なりバイトなりしていれば、他で収入源ができるので、気持ち的にも楽ですよ。