ネットショップ出店で人気の楽天市場。楽天市場に出店すると、各ショップ毎に「ECコンサルタント」が担当者として付いてくれます。しかし一部の出店者からは「楽天のECコンサルタントは使えない!」という不満が挙がっています。
今回は「楽天のECコンサルタントは使えないのか?」についてと「楽天ECコンサルタントの上手な使い方」をご紹介したいと思います。
私自信、楽天市場で出店の経験があり7年間ほど運営しておりました。それらの経験を踏まえた上で、楽天市場のECコンサルタントについて感じた事をお話ししたいと思います!
楽天ECコンサルタントについて
・楽天市場出店の資料請求
楽天ECコンサルタントとは、楽天市場の出店者を対象に、コンサルタントを行なう担当者の事をさします。
楽天市場では、ネットショップを出店すると必ず「担当者」が付きます。この担当者がお店に関わる事を全面的にサポートしてくれます。
それこそ「売上UPの施策」を中心に、広告・SEO対策・ページ編集・デザイン面・コスト面・商品戦略・イベント情報など、お店に関わる様々なコンサルを行なってくれます。
楽天のコンサルタントはプロじゃない!
楽天のECコンサルタントと言いましても、彼らはECのプロではありません。実際にネットショップを運営した事はないし、新卒で働いている若い方もたくさんいらっしゃいます。
僕が楽天に出店している時は、担当を受け持ってくれたコンサルのほとんどが、20代前半だったように感じます。
能力はコンサルタントによって違いが出る
楽天には数え切れないほどのコンサルタントが在籍しています。もちろん担当者によって「能力」には大きな違いがあります。
何百店舗も担当している腕利きのコンサルタントもいれば、新卒でECコンサルを始めたばかりの新人さんもいらっしゃいます。
後者であれば知識や経験はほとんどありません。お店と一緒に施策を考え一緒に成長していく、というイメージに近いです。
コンサルタントは楽天のために働いている
楽天ECコンサルタントが、全員お店の事だけを考えて働いているかというと、それはNOです。
彼らにとってコンサルタントはあくまでも仕事なので、お店から感謝される事以上に、会社(楽天市場)から評価されるために働いています。
もちろん「店舗の売上UP」という目標は一緒ですが、楽天市場への利益を常に考えています。
代表的なものを挙げるなら「広告」ですね。お店の事を一生懸命考えてくれて、合う・合わない広告、費用面からショップの規模に合わせて広告を紹介してくれるコンサルもいます。
しかし基本的には「とにかく少しでも広告を店舗に売って自分の成果をあげたい!」このような考えで、ガンガン広告を紹介してくるのが一般的。
担当者はコロコロ変わる
ちなみに楽天市場では異動が非常に多く、お店の担当者がコロコロ代わります。早いと3ヶ月くらい、長くても2年くらいでコンサルタントの変更があります。
決まって言ってくるのが、「この度、御社の担当から外れることになりました。後任の者からは別途電話でご挨拶させます。」といった文言。
当時私はこれを言われる度に、「またか。」と感じていました。
せっかく良いコンサルタントに出会えても定期的に変更があるので、その都度コンサルタントとの関係が1から再スタートとなります。
私も7年くらい楽天に出店していましたが、その間、色々なECコンサルタントに出会ってきました。
楽天ECコンサルタントは使えないのか?
楽天ECコンサルタントは実際の所、使えないのか?
まずは、ECコンサルタントに対するツイッター上の評判を見てみましょう。
「楽天のECコンサルどう考えても無能説」
出典:https://twitter.com/
「Yahooや楽天には担当のECコンサルが付きますが、広告の話ばかりするからと電話に出ないのはもったいない。特に楽天。
商品の検索ボリュームや同業者の情報をくれる時もあるので、話はなんとなく聞いておくといいです。
俺はよく新商品の市場を教えてもらったりしています。
かなり役立つ。」
出典:https://twitter.com/
「楽天のECコンサル
電話つながらない。
約束守らない。
別の人でもいいから電話くれ 電話無し。
間違ったメールを送ってくるのみ。」
出典:https://twitter.com/
「楽天のECコンサルは基本使えないバカが多い」
出典:https://twitter.com/
「楽天もyahooも、担当ECコンサルの変わる頻度が高すぎるし、レベルにもバラつき有り過ぎるし、せっかく前の担当と立てた計画も引き継ぎされてないことも多すぎるしで、コンサルとして機能しておらぬ。もはやコンサルじゃなく、CSのオペレーター。」
出典:https://twitter.com/
このように少なからず「使えない!」と感じてる人はいらっしゃる感じ。
こんな事ばかり書いていると、「やっぱり使えないのでは?」と感じてしまいますが、そんな事はありません。
楽天のECコンサルタントは使い方さえ間違わなければ、売上UPに大きく貢献してくれます!
楽天ECコンサルタントを上手く使うコツ
楽天市場のECコンサルタントを上手く使うポイントは、以下の5つです。
・コンサルの言う事を鵜呑みにしない
・広告を上手く利用する
・他のショップや楽天の動向を教えてもらう
・楽天内のイベントを利用する
・こまめに連絡を取り合うこと
一つずつ詳しく見ていきましょう。
楽天コンサルを上手く使うコツ1:コンサルの言う事を鵜呑みにしない
まず、コンサルタントの言う事を全て鵜呑みにしない事。楽天市場のECコンサルタントは、あくまでも楽天で働いている社員です。
楽天の利益を一番に考えている事を頭に入れておきましょう。
何でも言われた事を愚直に全て行動してもダメ。それこそ莫大な広告費を支払う事になったり、無駄な施策を行なってしまい、たくさんの時間を無駄にする事だってあります。
コンサルに言われた事を自分なりに解釈して、自分の考えを持って行動すべきです。「助言」程度に受け止めておくと良いですよ。
楽天コンサルを上手く使うコツ2:広告を上手く利用する
楽天のECコンサルタントがつく最大のメリットは、優良広告を紹介してくれる事です。楽天では広告の攻略こそが、売上アップの秘訣です。
費用対効果の良い広告を見つけて、そこから露出を高めていく事でお店の規模が大きくなっていきます。
もちろん効果の薄い広告も紹介されるので、そこは試すなり調べるなりして、お店に合った良い広告だけ使うようにして下さい。
一般の広告だけでなく、イベント時だけ露出される特別な広告なども、楽天のECコンサルタントを通じてしか購入できない物が多いです。
楽天コンサルを上手く使うコツ3:他のショップや楽天の動向を教えてもらう
楽天のコンサルタントはたくさんのショップを担当しているので、楽天市場に関する多くの情報を持っています。
例えば「○○店ではどの商品が売れているのか?」「○○店はどの広告を使っているのか?」「楽天全体でどんな商品が売れているのか?」「現在はどのショップが伸びているのか?」このような貴重な情報です。
担当者によっては意外と何でも教えてくれます。おそらく楽天のルールみたいなのがあり、ハッキリとは教えられなくても、フワッと濁して教えてくれる人もいます。
ですので気になる事は何でも質問していきましょう。「これはさすがに教えてくれないかな?」という内容でも、思い切って聞いてみると貴重な情報を得られますよ。
楽天コンサルを上手く使うコツ4:楽天内のイベントを利用する
楽天市場では定期的にイベントが行なわれています。小規模ショップだと正直全部参加するのは難しいです。
ですのでECコンサルタントに聞いて、効果の高いイベントを教えてもらいましょう。例えば「お買い物マラソン」「スーパーセール」といった大きなイベントは、お客様の流入が高くなるので積極的に参加すべき。
楽天コンサルを上手く使うコツ5:こまめに連絡を取り合うこと
楽天ECコンサルタントの力を最大限に活用するためには、コンサルタント(担当者)に「このお店を伸ばしたい!」「このお店は伸びそうだ!」と思ってもらう必要があります。
コンサルタントはお店を何百店舗と受け持っているため、全ての店舗に力を入れる事ができません。やはり本気で良い広告を紹介したり伸ばそうと努力してくれるのは、一部のショップだけです。
楽天ECコンサルが力を入れたいと思うのは下記のようなショップです。
・規模の大きい大型ショップ
・伸びそうなショップ
・担当者にやる気のあるショップ
大型店舗は売上が大きい分、楽天に毎月大きな手数料と支払ってくれます。ですので当然ですが他のお店よりも優待されます。
後は伸びそうなショップや担当者にやる気があるショップも、大型店舗ほどではないですが、残った優良広告を紹介したり施策を一緒に考えてくれます。
日頃から全く連絡を取り合わず、やる気が感じられないショップだと、ECコンサルタントも必要最低限の連絡しか取らなくなります。
自社ネットショップがおすすめ
これまでのネットショップ運営は、楽天などECモールをベースにした売上作りが基本でした。しかしこれからの時代、ショッピングモールでの運営はさらに厳しくなっていく事が予想されます。
安定した売上を出すためには、自社サイトを伸ばす必要があります。
自社サイトの出店でオススメのサービスは以下の二つです。
自社サイト構築サービスなら「スクエアオンラインストア」がオススメ!
・スクエアオンラインストア
「スクエアオンラインストア」はネットショップを始めて作る方にオススメのサービスです。無料で本格的なネットショップが作れるので初心者の強い味方となってくれます!
開設や運用に掛かる費用が全て無料となっており、固定費が一切掛からないのが魅力的。
スクエアオンラインストアで掛かる費用は、売上に応じた「決済手数料3.6%」のみ!
さらに作成からオープンまで簡単な作業で行えるため、ネットショップ初心者でも簡単にお店を開けます。
海外販売なら「Shopify」がオススメ!
国内での販売が厳しい場合は、海外に目を向けてみるのもオススメです。例えば「お茶」「アニメ」など日本特有の文化を持った商品は、海外で爆発的に売れる傾向があります。
こういった商品を仕入れて海外向けに販売してみるのも良いと思います。
海外販売の場合、個人的にオススメしたいのは、「Shopify」というサービスです。世界でもっとも利用者が多く、海外販売に非常に優れているのが特徴です。
価格もリーズナブルなのでオススメです。
まとめ
以上です。今回は楽天ECコンサルタントの評判や使えないのか?についてと、上手に使うポイントなどをご説明しました。
ECコンサルタントは実際にネットショップの運営をした事がありません。ですので「ネットショップのプロ」では決してありません。
・ネットショップの経験がない
・コンサルによって能力に違いがある
・店舗のためではなく楽天のために働いている
・担当者はコロコロ変わる
しかし数字や分析力には強く、さらに普通では買えないような「広告」を持ってきてくれたり、イベント情報なども教えてくれます。
楽天市場全体の動向や、他のショップの動向なども教えてくれるので、ショップ運営では強い味方となります。
これまで色々な担当者に出会ってきましたが、中には本当にお店の事を考えて力を貸してくれる担当者もいらっしゃいました。
そういう担当者には感謝しかありません。
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