楽天で商品を販売しているネットショップはたくさんあります。そんな中、売上を上げるために重要視されているのが、楽天内でのSEO対策です。楽天で商品が上位表示されると、それだけで売上がドカンと上がりますからね。
今回は楽天SEO対策のやり方、方法、アルゴリズムについてご紹介します。楽天内でのアルゴリズムは日々変化しています。一昔前と同じ施策をしていても、検索結果で上位表示させるのは不可能です。
現在のアルゴリズムのパターンを知り、それに合わせたSEO対策を行う事が必須となっています。
これから楽天市場に出店する人や、楽天市場に出店したけど売上が伸びない人は、是非今回の記事を参考にして下さい。
1,楽天SEOとは?
楽天にネットショップを出店している人であれば、「楽天SEO」という言葉は知っていますよね。「楽天SEO対策」とは簡単に言うと、楽天内で商品を上位表示させる事を指します。
楽天内では商品検索をかけたときに、上から順にズラッと商品が表示されます。
この表示順で上に行けば行くほど、人の流入が増えて売上にも直結してきます。これは、楽天内で売上を上げるために一番意識しなければいけないコアな部分で、上位表示できる商品が多ければ多いほど売上が大きくなります。
たくさんの競合がいる楽天市場では、商品を簡単に上位表示させる事はできません。一昔前であれば楽天自体のシステムが脆弱だったこともあり、ちょっとした裏技を使うだけで上位表示は可能でした。
しかし、現在は楽天市場のシステムやアルゴリズムが整ってきています。戦略や経験を生かしながら、一歩ずつ商品を上位表示させるしかありません。
アルゴリズムは日々変化している
ネットショップやインターネット関連の仕事をしている方であれば、「アルゴリズム」という言葉を聞いた事があると思います。アルゴリズムとは一定の法則の元、コンピュータが検索結果でページをランキング付けする事を言います。
楽天やグーグルにはそれぞれのアルゴリズムが存在し、その計算法を用いてページの上位表示される順位が決まっていきます。このランキング付けするアルゴリズムは、日々変化しています。
このアルゴリズムを攻略する事こそが、楽天内でのSEO対策に直結します。
2,従来の楽天SEO対策
数年前の楽天SEO対策はというと、「レビュー数」が圧倒的に重要でした。楽天市場内で商品を検索したら、1ページ目や2ページ目に表示される商品は、すべてレビュー数が3桁~4桁のものばかり。
とにかくレビューをたくさん集めれば上位表示させられる状態ですね。
ですので検索1ページ目は、大手ネットショップがほぼ独占状態となっていました。裏技的にレビューをインチキして集めて、SEO対策をしているお店もたくさんありましたね。
小規模ネットショップが真面目に運営していても、こだだけのレビュー数を集めることは不可能でした。
しかし一部のショップがインチキをしてレビューを集めているのが問題となり、楽天がそういったショップにペナルティーを科すようになりました。
そこから少しずつ楽天のアルゴリズムに変化が現れてきて、レビュー数以外でも様々な要素が影響するようになっていきました。
3,現在の楽天SEO対策
現在の楽天内のアルゴリズムでは、レビューはそこまで重要視されていません。レビューがついているに越したことはないですが、質の悪いレビューであればSEO的には逆にマイナスの評価となっています。
売った商品が上がる仕組み
現在楽天のSEO対策で一番重要視されているのは、「販売した商品数」「販売した商品金額」、つまり商品ごとの売上額です。一定期間の中で1つの商品をたくさん販売すれば、その商品は上位表示されやすくなります。
これには商品単価も影響してきます。500円のものを10点販売するのと、1000円のものを10点販売するのでは、後者の方がSEO的に上位表示されやすくなるという事になります。
どのくらいの期間で集計しているかは分かりませんが、割と短期間で集計されているように感じます。
楽天内のイベントを活用しよう!
楽天内で売上を最短で伸ばすには、楽天のイベントを利用するのが一番です。大手のネットショップは一日に1つの商品を、10個、20個平気で販売します。これに対抗するには、イベント時に一気に売上を作ることです。
イベントとは「スーパーセール」「お買い物マラソン」などですね。こういったイベント時に広告を使ったり、メルマガで告知することで、商品の販売数を増やすことが可能になります。
1つの商品のこれまでのトータル販売数では太刀打ちできませんが、イベント時だけの売上であれば大手ショップを抜くことも可能です。
ですので広告などで商品紹介を行う場合も、特集ページで色々な商品を販売するのではなく、商品ページに飛ばして単体の商品をたくさん売る事が大切。
販売期間の設定、セール、メルマガをフル活用する!
他にも、「販売期間の設定」「セール」「メルマガ」などを上手く使えば、短期的に売上を集中させて商品を上位表示させることができます。
例えば、週末日曜日の夜8時~9時の間に販売期間を設定しておきます。設定した商品は週末までは売れませんが、その分週末にまとめて購入される方が増えます。
こうすれば短期間(日曜の8時~9時)に商品販売数を集中させて増やせるので、検索結果で上位表示されやすくなります。これにセールやメルマガをあわせて使うと、さらに販売数を増やす事ができますね。
【関連記事】
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4,その他楽天で売上をUPさせる方法
楽天広告
楽天市場では、元々「広告」が販促として強力な武器でした。現在も広告を上手く使っている店舗はいるようですが、年々広告の効果は薄れています。
元々広告費に数百万円かけていたお店も現在では、「広告費0円」としているお店も多いようです。これは、私が実際に楽天のコンサルタントに聞いたことなので間違いありません。
広告による費用対効果は年々悪化しており、広告費をかけずに運用する人が増えているそうです。
ランキングを狙う
楽天にランキング入りした商品は、大きな売上に結びつきます。これは昔からの楽天の体質なので、現在も変わっていません。以前の手法としては「楽天広告で特定の商品を売って、ランキング入りさせる。」これが王道でした。
現在もこの方法で売上を作っているお店はいますが、今から開業する場合や小規模店舗であれば難しいと思います。広告の効果が薄まっていることもあり、小規模店舗が広告を打ったところでそこまで大きな売上を作ることができません。
ですので先ほど言ったように、「楽天イベント」「販売期間の設定」「セール」「メルマガ」などを使って、ランキングを狙うのがベストです。
商品名やキーワードは関係する?
数ヶ月前までは楽天のアルゴリズムも不安定で、商品名の付け方やキャッチコピーを変更するだけで楽天SEO対策が行えました。私も実際にたくさんの商品名を変えるだけで、アクセスアップさせた事があります。
しかし最近は楽天のアルゴリズム安定してきているので、商品名やキャッチコピーを最適化したところで、検索順位はピクリとも動かなくなっています。
あまり変にキーワードを変更しすぎると、それこそ検索順位の下落を招くのでオススメしません。
商品画像の変更
楽天ユーザーは何を見て商品ページに入ってくるかわかりますか?それは画像です。グーグルからの検索であれば「テキスト」を読んで入ってきますが、楽天では画像を見てクリックすることがほとんどです。
せっかく一ページ目に表示されるようになっても、一枚目の画像が魅力的でなかったら、誰もクリックをせずにすぐに順位が下がってしまいます。1枚目の商品画像は、お客さんがクリックしたくなるような魅力的な画像にするべきです。
リピーター対策
楽天のSEO対策で新規顧客を獲得するには、それなりの労力やコストが掛かります。商品を上位に上げるために、様々な施策をしなくてはいけませんからね。
しかしリピーターであれば、何のコストも掛けずに商品を購入してもらえます。
ネットショップにおいて一番利益のいいお客さんは、リピーターです。新規顧客は購入してもらうのに費用や労力が掛かりますがが、リピーターは商品を何度も買ってくれるし、単価が高い傾向があります。
一度お店で購入して満足してくれているので、次回購入する時は高額なものであったり、まとめ買いをしてくれる確率が高くなります。メルマガやセールなどでリピーター対策をする事も大切です。
結局の所、売上を伸ばすにはSEO対策しかない
私も楽天内で試行錯誤しましたが、やはり小規模ショップが楽天内で売上を伸ばすには、「楽天SEO対策」しかありません。
先ほども説明しましたが、短期間で商品を一気に売ると、検索結果で上位に表示されやすいです。これが一番スピーディーで売上を早く上げられる方法ですね。
うまく「スーパーセール」などお客さんの流入が増える時期を狙って、「販売期間設定」「クーポン設定」「セール」などの施策を打ってください。
具体的に言いますと、セールが始まって最初の1時間だけセールをしたり、クーポン設定、販売期間設定を行えばいいです。あとメルマガでの事前告知も忘れないでくださいね。
そうすることで、セール最初の1時間に売上が集中して、ランキングやSEOに対して効果を出せます。
5,伸び悩んでいるなら多店舗出店や仕入先の開拓がオススメ!
楽天はショッピングモールの中でも、一番人気があり競合が多い場所です。もちろん楽天内で売上を上げる事は大切ですが、それ以外にもリスクヘッジとして、多店舗展開する事をオススメします。
多店舗展開しておけば、楽天内で売上が低迷しても、他のショップが全体の売上を支えてくれますからね。
新しいモールに出店する
楽天内で売上を伸ばすのが難しければ、別モールへの出店も検討するべきです。私はネットショップで月に1000万程度売っていましたが、多店舗展開を行っていました。
具体的に出店していたのは、「楽天」「ワウマ」「ヤフーショッピング」「アマゾン」「ショップリスト」「Q10」「自社サイト」など。楽天が一番売上高は大きかったですが、その他のショップも少なからず貢献してくれていました。
在庫や顧客管理を別のソフトを使って管理しておけば、ネットショップの多店舗展開は運営が非常に楽です。
モールの多店舗展開は、そこまで労力が掛からず売上を伸ばせるので、非常にオススメです。
独自ドメインを取って自社サイトを作るなら、「BASE」がオススメです。ベースは機能も豊富で無料で自社サイトを構築できるので、ネットショップ初心者からも非常に人気があります。
ベースは無料で開業ができて、さらにHTMLの知識は必要ありません。楽天などのモールではなく、ネットショップを自社サイトで始めたい人にオススメ。
仕入先を増やす
ネットショップの売上に直結するのが商品です。市場に出回っていない画期的な商品や、魅力的な商品を見つける事ができれば、ネットショップを大きく伸ばせるチャンスとなります。
そのためには仕入先の開拓が必須です。
ネット上には様々な仕入れサイトが存在します。まだ使った事の無いサイトがあれば、まずは登録してみて、魅力的な商品が仕入れられないかチェックしてみましょう!
オススメ仕入れサイト1:ネッシー
ネットショッピングを運営するなら、「ネッシー」での仕入れをオススメします。業界最大手で、ジャンルを問わず様々な商品を仕入れることが可能です。
費用は一切掛からず、開業前でも使えるのが嬉しいですね。無料会員登録すれば、商品の仕入れ価格が見れるようになります。
オススメ仕入れサイト2:TOPWHOLE(トップホール)
「トップホール」は、ファッション専門の仕入れサイト。韓国系ファッションやアクセサリなど、トレンド品を安く仕入れる事が可能です。どんどん仕入れられる商品数も増えているので登録必須です。
6,まとめ
以上です!今回は楽天SEO対策のやり方や方法、アルゴリズムに関してお伝えしました。現在の楽天市場で売上を上げるのであれば、SEO対策が一番重要になってきます。
簡単に上位表示させることはできませんが、楽天で商品を上位表示できると、そこからたくさんのお客さんがやって来て、売上が大幅にアップします。
1つの商品がブレイクすることで壁をブチ破り、売上が一気に大台に達成する事があります。今売上低迷して悩んでいる方も、諦めずに一つ一つ確実に販促を行ってください。
今回の記事を参考にして、是非楽天市場で売上を伸ばしてくださいね。