ネットショップは参入障壁が低い分ライバルも多く、成功するのが難しいです。商品を出しておけば売れたなんていうのは一昔前の話です。しっかりした戦略を持ち、戦い続けた人だけがネットショップでの成功を掴めます。今回は現役ネットショップ店長が、ネットショップを成功させる方法について詳しく紐解きます。
目次
1,やるべき事はたくさん!常に改良・改善
2,利益率のよい商品を売るべき
3,無料のサービスを徹底的に使う
4,売上を安定させるにはリピーター施策が大切
5,無駄を無くす
6,常に集客の導線を考える
7,ネットショップの成功事例
8,まとめ
1,やるべき事はたくさん!常に改良・改善
ネットショップは常に改良・改善し続けなければいけません。売上が少し伸びたからといって、何もせず放置しておくと、すぐに売上が低迷して手が付けられなくなります。
成功しているお店は、どんな状況でも常に「どうすれば売上を伸ばせるか?」「どんなサービスをすればお客さんは喜んでくれるか?」「もっと良い集客方法はないか?」といったことを考え続けています。
・商品を出品して満足している人
・売上が伸びたのでこのまま安定すると勘違いしている人
上記のような人は間違い無くネットショップで成功できません。一時的に売上が伸びたとしても、継続できずに店を畳むことになります。
手放しで運営するには・・?
ある程度売上が伸びた時点で安心して、運営を疎かにする人がいらっしゃいますが、これは間違っています。ネットショップを手放しで運営するようになるには、信頼できる従業員が育った時だけです。
従業員がネットショップの改良・改善を自発的に考えられるようになれば、放っておいても売上は落ちなくなり全面的に任せることができます。
楽をしたいからと初期段階で従業員にショップ運営を任せてしまうと、一気に売上が落ちるので気をつけてください。
2,利益率のよい商品を売るべき
利益率の悪い商品を扱っていると、どうしても資金繰りが悪化しやすく成功も難しくなります。反対に利益率の良い商品を取り扱っていると、ちょっとくらいの失敗でもダメージが少なく、ネットショップ運営が上手く行き易いです。
●利益率60%のお店 売上100万ー利益60万=仕入れ(原価率)40万
●利益率10%のお店 売上100万ー利益10万=仕入れ(原価率)90万
利益率が60%あれるお店ですと、売上100万に対して毎月仕入れに回すお金は40万で済みます。しかし利益率10%の場合は、毎月仕入れに90万使わなくてはいけません。
利益率の良い商品を取り扱うだけで、毎月仕入れに使うお金が少なくなるので、その分資金繰りが良くなります。
利益率の良い商品・悪い商品
【利益率の良い商品】
・ニッチな商材
・オリジナル商品
・雑貨
【利益率の悪い商品】
・オーソドックスな商材
・電化製品などの型番商品
・飲料水
オリジナリティの高い他では取り扱っていない商品は、利益率は高く設定できます。反対にどこででも販売されている商品は、価格競争に陥りやすく利益も削られます。
程よくニッチな商品で他で取り扱いの少ない商材が、需要があり利益率も確保できるのでオススメです。
3,無料のサービスを徹底的に使う
ネットショップで成功するには、できるだけ費用をかけずに運営するのが一番です。
そのためには無料サービスを上手く使っていく必要があります。
最初から有料のものばかり使い必要以上の経費を使ってしまうと、ネットショップでは資金繰りが厳しくなります。お金が無いうちは、無料のものを使い倒すようにして下さい。
【仕入れサイトならネッシーがオススメ!】
・ネットで仕入れならNETSEA(ネッシー)
最初からオリジナル商品を作ったり、海外仕入れなんて絶対止めてください。最初は無料の仕入れサイトで十分間に合います。成功しているショップは、無料の仕入れサイトを使い売上を伸ばしてからオリジナル商品を販売しています。
業界最大手「ネッシー」への登録は、ネットショップ運営するなら必須です。ネッシーでは、ジャンルを問わず様々な商品を仕入れることが可能です。
費用は一切掛からず、開業前でも使えるのが嬉しいですね。無料会員登録すれば、商品の仕入れ価格が見れるようになります。
ベイス(BASE)
「BASE」は自社のショッピングサイトを作れるサービス。モールに出さずに独自ドメインで運営したいのであれば、ベースは機能も豊富でオススメです。
こちらも無料で開業ができて、さらにHTMLの知識は必要ありません。ネットショップを最初から自社サイトで始めたい人にオススメ。
4,売上を安定させるにはリピーター施策が大切
お店の売上は「新規顧客」と「リピーター」によって構成されています。ネットショップを開業したばかりであれば、当然ですが売上のほとんどは新規顧客が占めています。
しかしある程度の規模になりますと、少しずつリピーターの割合が増えて、気付けば新規顧客とリピーターの割合が同じくらいになっています。
ここまでくれば、リピーターの力だけでもある程度の売上を維持できるので、「安定ゾーン」に入ったと考えていいでしょう。
新規顧客をリピーターに組み込んでいく
ネットショップで成功しているお店のほとんどは、新規顧客を常に一定数リピーターに変換できています。毎日30人の新規顧客が商品を購入しているのであれば、そのうちの3人は必ずリピーターになる。
このようなショップ運営ができれば、リピーターは増え続け、売上が安定していきます。
リピーターを増やす方法
・メルマガ
・定期的なセール
・SNS
リピーター向けの施策は限られています。とりあえずは上記3つを徹底して行っておけば、リピーターは少しずつ増えていくはずです。
ただしおもしろくないメルマガだったり、リピーターに刺さらないセールばかり行っていると、少しずつ離脱していくので注意してください。
こちらも常に試行錯誤して、どうすればリピーターが購入してくれるのか考えましょう。
5,無駄を無くす
先ほどもご説明しましたが、ネットショップでは常に改良・改善を行う必要があります。そのためには、ネットショップの運営にできるだけ長い時間費やすことが大切です。
・ライバルショップの動向をチェックする
・市場で売れている商品チェック
・ライバルが使っている広告チェック
・新しい仕入先開拓
・ECの担当者と売上アップの話し合い
ネットショップは、商品を出品して出荷するだけが仕事じゃないです。上記のような見えない仕事をするからこそ、ライバルと差がつきお店の売上を伸ばせます。
時間が空いたからといって別の事をしたり、考える事を止めてしまうと売上は伸びません。
無駄をなくそう!
例えば仕事中に掃除をしたり、ネットサーフィンなど始めてしまうと、ネットショップ改善ができなくなり売上低迷を引き起こします。
売上を伸ばすには、出来る限りネットショップの運営や調査などに時間をかけるようにして下さい。そうするためには無駄な仕事を省く事がとっても大切です。
無駄な仕事1:毎回銀行に行ってお金の引き出しや振込みをしている
私も最初の頃はネットバンクの存在を知らず、すべてATMでお金を引き出して払い込みなどをしていました。これは時間が掛かるので、月単位で考えると非常に無駄です。
ネットショップではとにかくお金の出入りが激しいです。しかも常に把握しておかなければいけないので、ネット上で口座がリアルタイムで確認できて、振込みまで行える銀行がオススメ。
私が個人・法人共に使っている口座が、「ジャパンネット銀行」です。手数料も業界でトップクラスに安いし、リアルタイムで口座の金額をチェックできます。
トークンを使用しており、セキュリティー面でも安心です。
・ネットショップを開くなら、まずはジャパンネット銀行の口座を開設。
無駄な仕事2:会計ソフトを使用せず、自分で経理を行っている
便利な会計ソフトを使えば、経理に関する仕事をスムーズに行えます。無料の会計ソフトを利用したり、会計ソフトなしで経理を行うと、経理の仕事に時間を取られてしまい仕事が捗りません。
freee(フリー)は、ネットを通して使えるクラウド型の会計ソフトです。クラウド型会計ソフトでは業界ナンバー1のシェア率を誇り、多くの企業や個人事業主が使っています。
無料で試せるので、是非使ってみてください。導入するだけで経理の仕事がサクサクこなせますよ。
6,常に集客の導線を考える
先ほどリピーターの大切さをご説明しましたが、それと併せて新規顧客も獲得し続けなくてはいけません。そのためには常に集客の導線を考え続けること。
新規顧客の獲得数が多ければ多いほど、リピーターに繋がるお客さんも増えることになります。
現在の集客方法以外にも、様々な集客方法を試して、お店にあったものをガンガン採用していくべきです。
・楽天などモールでの広告による集客
・ブログからのSEOを意識した集客
・SNSからの集客
・アフィリエイトによる集客
・リスティング広告運用での集客
様々な集客方法がありますが、何も試さずに既存の集客方法に頼り続けるのはよくないです。手間はかかりますが色々チャレンジして、そこから儲かる集客の柱を増やしていきましょう。
お店にマッチした集客方法が見つかると、そこに注力すればいいだけなので、一気に売上アップを狙えます!
上記の集客方法で試してないものがあれば、是非積極的に導入してみましょう。ただしどれも適当にやるのではなく、しっかり時間をかけて取り組むようにして下さいね。
アフィリエイトは穴場
個人的に今もっともオススメしたい集客方法は、アフィリエイトとリスティング広告による集客です。
リスティングは専門の知識が必要ですが、アフィリエイトは参入障壁が低く、アフィリエイトを使って売上を伸ばしているショップも非常に多いです。
アフィリエイトとは、アフィリエイター(メディア運営者)に自社の商品を掲載してもらい、商品が売れたらマージンを支払うといったシステムです。
もちろん費用は発生しますが、固定費以外は成果報酬なのでオススメです。
【A8ネットで掛かる費用】
・初期費用 50,000円
・月額手数料 6ヶ月=40,000円 12ヶ月=37,000円 18ヶ月=33,000円
・成果手数料 設定成果報酬額(任意)+手数料30%
7,ネットショップの成功事例
続いては私が知る、ネットショップの成功事例をご紹介します。どのお店も売上規模は数億円程度ですが、伸び続けていますので是非参考にして下さい。
メンズアパレルを販売するEショップ
Eショップでは、メンズのカジュアル衣類を販売しています。現在は年商10億円くらいの規模ですが、年々売上を伸ばしているので是非参考にして頂きたい。
元々は楽天やワウマなどのショッピングモールで販売していましたが、上手く自社サイトを伸ばし、現在では自社サイトのみでショップ運営をしています。
自社サイトでは、ブログとリスティング広告を使って上手く集客をしています。ブログには商品のコーデ方法なども載せており、リピーター対策にも繋がっています。
SNSやメルマガなど使えるツールを最大限活用しており、リピーターと密接な関係性を作れています。
音声機器を販売するSショップ
こちらのお店は音楽や映画などに使用する、音声機器を販売するネットショップです。Sショップが成功できた要因は、自社で作るオリジナル商品が強みとなったからでしょう。
Sショップでは量販店が扱うような言わば、「型番商品」は取り扱って今線。独自で商品を作っているので、完全なオリジナル商品となります。
楽天や自社サイトで販売していますが、競合がいないため利益を削る必要がなく脅威の利益率を誇ります。
何か自分たちで開発できるオリジナル商品がありますと、ネットショップでは成功しやすいです。もちろん売れる商品であることが条件ですが・・
雑貨を取り扱うRショップ
Rショップは小さなネットショップから初めて、今では年商3億程度のお店に成長しました。このお店は特別なことはやっていませんが、ショップ運営が上手く、楽天市場を使って成長しました。
主にやっている施策は、商品数を増やすことで検索順位を独占して集客力を高めています。
在庫はすべて1点しか持たず、仕入先には常に在庫のストックがあり、いつでも仕入れられるような状態にしています。
こうすることで在庫をほとんど持たずに、長く商品を販売する事が可能になります。ショッピングモールでは商品を長く販売してたくさん売れば、検索結果で上位表示する事が可能になります。
8,まとめ
以上です。今回は、ネットショップで成功する方法についてご紹介しました。ネットショップは年々増え続けており、成功するのが難しくなっています。
ただ出店するのではなく、明確な戦略を持ちショップ運営することが大切です。
今回は成功事例3社をご紹介しましたが、参考になりましたでしょうか?どのショップも戦略が明確で、売るための努力を日々続けています。
売れるようになったから休むのではなく、常に売上を伸ばすために考えて行動に移す事が大切です!
これからネットショップを開業する方も、売上が伸び悩んでいる方も、是非今回の記事を参考にしていただければと思います。
ネットショップ出店なら楽天市場がおすすめ!
楽天市場は、昔より攻略が難しいと言っても、やはり一番売上が作りやすく安定するのでオススメです。
まだまだ楽天の集客に依存している通販サイトは多く、他のモールに比べても売上が作りやすいです。
楽天には様々な「プラン」が存在するので、興味があれば一度無料の資料請求を行い検討してみましょう。